- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480683229
感想・レビュー・書評
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著者の坂井建雄(1953年~)氏は、順天堂大学医学部教授の解剖学者で、これまでにも人体の仕組みを解説した一般向けの書籍を多数著している。
本書の特徴は、何といっても、「世界一美しい・・・」という書名の通り、人体の臓器や器官の組織を、電子顕微鏡(走査型・透過型)、光学顕微鏡などで撮影した、美しくも驚くべき写真が多数掲載されていることだろう。私は医学や解剖学については全くの素人であるが、手軽に手に取れる一般書で、こうした本はあまりなかったのではないだろうか。
本書に目を通してみると、人間の体は約37兆個の細胞でできているというが、その細胞たちが集まってできる臓器や器官の組織が、それぞれの機能によってこれほどまでに多様かつ精巧であることに改めて驚き、更には、それらの全ての細胞が、受精卵というたった一つの細胞から分裂したものであることを想像すると、生命の神秘を強く感じざるを得ない。
また、体を作り・動かす各部位の細部をビジュアルに知ることによって、本を読んだり、パソコンを打ったり、ビールを飲んだり、焼き鳥を食べたり、ケータイで電話をしたり、ジョギングをしたりするときに、体の内部がどのように働いているのかのイメージがわき、自分の体というものを改めて意識できるような気がする。
最も近くにありながら、実はよく知らない「自分の体」に興味を持つための絶好の一冊である。
(2018年4月了)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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写真の美しさにかまけて、説明は全般的に雑。
写真の美しさが台無し。
読者の知識レベルに対する配慮も足りず、無意味にハイレベルな解説も多い。
おそらく、かなりお金をかけて作っていると思いますが、まったく回収できないでしょうね、これだと。
編集者は、もうちょっと著者をコントロールできなかったんでしょうか。
編集者の力不足と、著者の傲慢さが詰まった一冊、といったところでしょうか。