カラー新書 世界一美しい人体の教科書 (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.18
  • (0)
  • (4)
  • (5)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 104
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480683229

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者の坂井建雄(1953年~)氏は、順天堂大学医学部教授の解剖学者で、これまでにも人体の仕組みを解説した一般向けの書籍を多数著している。
    本書の特徴は、何といっても、「世界一美しい・・・」という書名の通り、人体の臓器や器官の組織を、電子顕微鏡(走査型・透過型)、光学顕微鏡などで撮影した、美しくも驚くべき写真が多数掲載されていることだろう。私は医学や解剖学については全くの素人であるが、手軽に手に取れる一般書で、こうした本はあまりなかったのではないだろうか。
    本書に目を通してみると、人間の体は約37兆個の細胞でできているというが、その細胞たちが集まってできる臓器や器官の組織が、それぞれの機能によってこれほどまでに多様かつ精巧であることに改めて驚き、更には、それらの全ての細胞が、受精卵というたった一つの細胞から分裂したものであることを想像すると、生命の神秘を強く感じざるを得ない。
    また、体を作り・動かす各部位の細部をビジュアルに知ることによって、本を読んだり、パソコンを打ったり、ビールを飲んだり、焼き鳥を食べたり、ケータイで電話をしたり、ジョギングをしたりするときに、体の内部がどのように働いているのかのイメージがわき、自分の体というものを改めて意識できるような気がする。
    最も近くにありながら、実はよく知らない「自分の体」に興味を持つための絶好の一冊である。
    (2018年4月了)

  • 物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
    東大OPACには登録されていません。

    貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください
    返却:物性研図書室へ返却してください

  • 写真の美しさにかまけて、説明は全般的に雑。
    写真の美しさが台無し。

    読者の知識レベルに対する配慮も足りず、無意味にハイレベルな解説も多い。

    おそらく、かなりお金をかけて作っていると思いますが、まったく回収できないでしょうね、これだと。
    編集者は、もうちょっと著者をコントロールできなかったんでしょうか。

    編集者の力不足と、著者の傲慢さが詰まった一冊、といったところでしょうか。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

順天堂大学保健医療学部特任教授
1953年 大阪府生まれ;1978年 東京大学医学部卒業;東京大学医学部助教授、順天堂大学医学部教授を経て2019年より現職
主な著訳書:『カラー図解 人体の正常構造と機能』(総監修、日本医事新報社);『図説医学の歴史』(医学書院);『人体観の歴史』(岩波書店);ガレノス『解剖学論集』(共訳、京都大学学術出版会);ガレノス『身体諸部分の用途について1』(共訳、京都大学学術出版会)

「2022年 『身体諸部分の用途について2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂井建雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×