勉強する気はなぜ起こらないのか (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480683977

作品紹介・あらすじ

気持ちがあがらない、誘惑に負けちゃう。お困りなあなたにやる気をコントロールするコツを教えます。目標設定、友人関係、ネガティブ戦略など、どれも効果的!

感想・レビュー・書評

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  • 電気ショックによって犬を無気力にしてネガティブ反応を覚えさせる実験が最後の方に出てきて心が痛むが、あとがきにて著者も同様の思いを抱きその心理実験を行なった心理学者の論文などを読み漁りその後のことまで調べたと書いてあったのが一番よかった。

  • やる気とは、ある行動を引き起こし、その行動を持続させ、結果として一定の方向に導く心理的過程。
    人生で成功するためにもっとも必要なものはどれだけ誘惑に勝てるかという「我慢強さ」
    肯定的な有能感を形成するため、関係性の欲求を満たすため、自律性の欲求を満たすために、周囲のサポートが必須。
    物事を限定的に見られず、永続性や普遍性が強い人間は学習性無気力状態になりやすいが、意図的に限定的な思考をするだけでも改善はできる。

  • 基本的にやる気がないので、なにか発見があればと思い手に取った。

    色々な視点からやる気を出す方法が書かれていて、結論としては自分にあったものを見つけるほかないとわかった。

    単純だけど、目標を立てるのが1番かも。出来れば内発的なもので。

    あと内容とあまり関係ないが、マシュマロ実験でスタンフォードのバイアスがかかっていたのは知らなかった。だからといって、我慢強さが成功の秘訣という本質に違いはないけど。

  • 「怠けたい、相手と比べてしまう、無気力だ…。そうした気持ちを少し変えるためには、心理学の考え方が役に立つ。「やる気」のメカニズムから自分をみつめなおそう。」

    目次
    第1章 やる気は内からわくのか、外からくるのか
    第2章 なぜ誘惑に負けてしまうのか
    第3章 目標設定で差をつけよう
    第4章 やる気を左右する周囲の存在
    第5章 ネガティブでも大丈夫?
    第6章 やる気がなくなったとき

    著者等紹介
    外山美樹[トヤマミキ]
    1973年生まれ。筑波大学大学院博士課程心理学研究科中退。博士(心理学)。筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授。専門は、教育心理学

  • 心理学的な実験がいくつか載っていて、興味深かった。

  • やる気について様々な視点から考察し、分かりやすく説明した一冊。

  • 自分が中学生のときに出会えていたら!、と思う内容の本だった。やる気が起きないのは、なまけた性格だからではない。根性論ではなく、ちゃんとやる気がでて、頑張れる方法があるんだよ、と自分に教えてあげたかった。

    目標設定の方法等は、以前からいろんな場面で聞いていたので、目新しさはなかったけれど、「我慢強さが人生を左右する」話は、改めて文章で読むことで、なるほどと合点がいった。最近は、ストイックという言葉で表現されることが多いのかなと思う。一流のスポーツ選手等は、これらを実践できているのだろうが、WBCで話題になった大谷翔平さんの本やネット記事を読むと、彼は、目標や目的のために、いろんなこと我慢をしてるわけではないそうだ。自分は、ストイックではない、と言っている。つまり、目標のために、何かを我慢するという思考を超えて、そこに到達するために何を「するか」、「しないか」という選択をしているだけなのかなと思った。そこまでの境地に立てるのが、常人でないと思う。

    「有能感」の話も参考になった。
    今後の我が子の学校選びに役立てたい。
    人間は、無意識に比較してしまう。他人と比較するのではなく、過去の自分と比較する。比較する対象を広げる。という話を読んで、まさにその通り!自分が子供に接してきた態度に、間違いはなかったと確信を持てて嬉しかった。(自分が過去、よく母に他人と比較され、「だから、あなたはどうしようもないよね」と言われ続けたことがたまらなく嫌だったので、そういう言い方は我が子にしないと気をつけている。今になると母なりに発破をかけていたのだと思うが、方向性が間違ってたと思う)

    そんなふうに育てられたので、第5章を読んだとき、私の自己診断は、がっつり防衛的悲観主義者だし、第6章の説明スタイルでは、無気力状態に陥なりやすい人だった。
    ヤバイじゃん~と思いながら読んでたが、防衛的悲観主義者でもやり方次第で物事を成功へと導けること。説明スタイルは、意識付けと習慣を変えることで変えられると知って安心した。
    思えば、過去の経験を振り返ると、防衛的悲観主義者のやり方で臨むと上手くいくことが多く、楽観的に考えて臨むと失敗が多かったように思う。

    我が子にも中学生になったら読んでもらいたい。そして、どんな感想を持つのか、聞いてみたい。

  • 人の「やる気」とは何か、どうしたらそれを引き出せるのか、具体的な目標設定の仕方などを心理学にそって解説したもの。思ったより目新しい内容ではなかったけれど、中高生向けとあって分かりやすくまとまってる本なので読んで良かったです。「やる気」を引き出すヒントが欲しい人には打って付けの本。

  • やる気は捉え方・考え方に左右される。
    説明スタイル

  • 百冊の自己啓発本よりも本書をおすすめ。
    やる気を言語化しており、自己実現が最上と思いきや、それ以上のやる気があったりと、参考になった。

    ポジティブ、ネガティブ両方に向けたやる気の出し方も記載されており、問題提起だけで終わらない内容。

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著者プロフィール

筑波大学准教授

「2021年 『勉強する気はなぜ起こらないのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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