やらかした時にどうするか (ちくまプリマー新書 404)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 421
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480684295

作品紹介・あらすじ

どんなに注意しても、失敗を完全に防ぐことはできない。ピンチはチャンス!失敗を分析し、糧にする方法を身につけて、果敢にチャレンジできるようになろう!

感想・レビュー・書評

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  • 若い頃に「失敗学」の本を読んで感嘆したのを覚えている。それからうん十年、著者の考えは深まって、失敗学ならぬ「創造学」にまでたどり着いていた。やっぱりノートをとるのは大切だなあ、と実感。

  • 「考える」ことを忘れた現代人
    失敗は誰にでもいつでも起こり得る、だが、肝心な事は失敗した時になぜ失敗したのかの原因を見極め、新たな方向性を立て、具体的に行動に移す事が創造性豊かな人間(起業家)になる。特に近年「自分で考えること」が重要であり必要なのである。世はあまりにも便利になり、考えなくとも生成AI等が適切な指示指導するようになれば尚更。「自分で試行錯誤したい」と言う必然性が生まれるはずだ、生まれて欲しいところだ。

  • ちくまプリマー新書ということで、『失敗学』の畑村さんが、どんなふうに語るかと思っていたのだけど、小中学生にはちとハードル高い部分があるように感じた。

    「自分で考えること」を止めて、同調圧力や真似事に流れてしまうのが、日本人的とまで言っていいのかは分からないけれど。
    データや、事実を、どんな風に捉えていかなければならないかという練習は、確かに足りないような気がする。

    ただ、経験的知識を組み込むには、今の学校教育ではある意味荷が重い。
    もっと外に開いていく課外の時間を持つことが出来れば良いのにね。

    失敗における「ハインリッヒの法則」は、自分にとっては身につまされる話。
    重大な事象が起きた時には、すでに幾つもの軽微な事象が起きている。ヒヤリハットから学ぶこと。

    他責にしないことなのかなと思う。
    相手が悪い、環境が悪い(もちろんそういう場合もある)を軸にすると、結局学ばないのでは。
    しかし、そうなると冒頭にある、大失敗がうつを引き起こすにも繋がってしまうのか。
    バランス、って結局、そこにもっていくしかないのかね。んー。難しい。

  • 「失敗学」を謳ったユニークな本。
    図書館で借りた。
    タイトルからなんとなく文系の著者が書いた教訓的な本だと思って手に取ったが、工学部系の著者による「失敗学」および「創造学」という具合的且つユニークな内容だった。
    後半で紹介されている「思いつきノート」は真似したいアイデアで、読み終わったらさっそくノートを買いに行って作ろうと思う。

  • 失敗したを過度に恐れる必要は無いが、失敗から成功への糧を見いだすことが大事。

  • ブルーバックスと思ってたけどちくまだった。
    失敗を分析する過程が面白かった記憶。
    最後クリエイティブになろうという方向に話がいくのが良い。
    若者向けのメッセージだけど、意外と臆病になってしまったり、思考停止に陥っている大人の方が刺さるのかも。

  • ①悪い失敗を起こさないための方法説明、エッセンシャル版
    ②創造学の手順概要
    ③実際に価値創造するための手順の例
    が書かれていたかと思います。

    ②の創造学の考え方、価値創造のときに人の思考がどう組立っていくかというのは面白かったです。奇抜ではないけどあまり聞かない、でも納得感がある。
    面白かったです。

  • 141-H
    小論文・進路コーナー

  • [鹿大図書館・冊子体所蔵はコチラ]
    https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC15107811

  • 【請求記号:141 ハ】

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著者プロフィール

1941年東京生まれ。東京大学工学部機械工学科修士課程修了。東京大学名誉教授。工学博士。専門は失敗学、創造的設計論、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学。2001年より畑村創造工学研究所を主 宰。2002年にNPO法人「失敗学会」を、2007年に「危険学プロジェクト」を立ち上げる。著書に『図解 使える失敗学』(KADOKAWA)、『失敗学のすすめ』『創造学のすすめ』(講談社)『技術の創造と設計』(岩波書店)、『続・実際の設計』(日刊工業新聞社)『3現で学んだ危険学』(畑村創造工学研究所)など。

「2022年 『やらかした時にどうするか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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