- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480684448
作品紹介・あらすじ
さびれつつあった図書館はどのようにして日本で最も注目されるようになったのか? 鹿児島県指宿市の図書館を変えた地元女性たちの大奮闘の物語。
感想・レビュー・書評
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Chika Igaya | HuffPost
https://www.huffingtonpost.jp/author/chika-igaya
筑摩書房 小さなまちの奇跡の図書館 /
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480684448/ -
鹿児島県指宿市の図書館を立て直したのは、地元女性達が作ったNPO法人「そらまめの会」。
この本は、さびれていた図書館を人々の暮らしの中に取り戻したいと、読み聞かせボランティアなどをしていた人たちが、思い切って始めた図書館の指定管理委託を軌道にのせ、地域に受け入れられ、頼りにされていく軌跡を描いたノンフィクション。建物管理も経理も素人の集まりが、周りの人達の協力を得て、信頼を得ていく様子が克明に描かれている。「そらまめの会」は、努力を重ね、日々進化していき、指宿市立図書館はライブラリー・オブ・ザ・イヤー大賞を受賞するまでになる。
このまちの図書館を大切に思う人たちと運営できたら、と思ってNPO法人の設立を決めた、下吹越さん達。地元議員たちの期待もあり、4社を振り切って2006年の12月議会で内定。翌年の4月には運営開始というスケジュール。合併後で、電算化も整えられてなかったし、埃をかぶった郷土資料の整理も残っていた。課題山積の図書館だった。一つひとつ解決しながら、職員達もスキルアップしていった。レファレンスも机上では終わらない。地域の人たちの協力が素晴らしい。
読んでいて、とにかくワクワクする。一朝一夕ではなかった事はわかっているが、明るく乗り切る「そらまめの会」のメンバー達は、そんな事は感じさせない。
個人的には、図書館に指定管理者制度は合わないと思うが、指宿市はその選択をした。たまたま、結果が吉と出たが、図書館の将来にとって、このままでいいとは思えない。自治体は図書館を使いこなしていない。人を大事にしない自治体に未来はない、と思う。 -
地域の図書館は宝の島だ。
みんなもっと社会教育施設を利用しましょう!
そうじゃないとなくなっちゃうよ!
とみんなに言いたい。 -
鹿児島県の小さな市、指宿市(人口約3.8万人)の図書館再生の事例。指定管理者になったのは図書館運営未経験のNPOである。地味ではあるが地に足をつけた改革と工夫で市民のサードプレイス(自宅や職場とは隔離された心地のよい第3の居場所)として機能している。▼人口の多い市は中央図書館の下部に分館が組織されている。そのような分館では、地域のニーズに応じた独自の改革やサードプレイスのための改善にはフットワークが悪いように思う。わが町の図書館も市民の生活とともにあるサードプレイスとなることを願う。
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図書館が好きで興味を持った本。
ブックカフェを実現するためのクラウドファンディングのくだりなど、感動して涙を浮かべながら読んだ。
何にそんなに感動したかというと、人々の想いとつながりに、だと思う。
もちろん、そらまめの会の、それまでの実績がなければ成し得なかったことである。
その実績というのが、営利目的ではなく、地域のため・地域の人たちのためである、というところが、また、胸が熱くなるポイントである。
普段生活していると、どうしても損得勘定してしまって、自分がここまでしなくてもいいだろう、とか、なんでこんなことまでせなあかんのか、とかを考えてしまうけれど、前向きな気持ちだと、そういう考えにもならないのかな。レファレンスの事例のあたりとか、そこまで問い合わせを深く追究するとか、一般企業では到底無理だし(そこまで追究してると仕事が溢れて自滅する。経験済み。なので泣く泣く、ほどほどの処理とドライに断ることを覚える。)、羨ましくもあるけど、実際自分がそこまでできるかと考えてみると、、尊敬の念しかない。
個人主義化していると感じられる昨今、本が、図書館が、こんなにも人々の暮らしを豊かにできるんだな、と思うと、もうそれだけで、心が温かくなった。
サードプレイスとしての図書館、いいな。
人には絶対、家族や職場以外の居場所が必要だと思う。
そこに行けば人がいて、話し声が聞こえる。子どもの笑い声が聞こえる。それって、それだけで、平和だし、幸せ。
そういう幸せを忘れないようにしたい。 -
各地元にこんな素敵な図書館があったら、本が好きな人はもっと増えるだろうな〜
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リファランスが楽しい。
図書館ですら?図書館だからこそ?まずは整理整頓。 -
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