お金持ちになれる人 (ちくまプリマー新書 15)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480687159

感想・レビュー・書評

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  • 著者、邱永漢さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    邱 永漢(きゅう えいかん、1924年3月28日 - 2012年5月16日)は、日本および台湾の実業家、作家、経済評論家、経営コンサルタント。株式会社邱永漢事務所代表取締役。旧本名は邱炳南、帰化後の本名は丘永漢。初期の筆名は邱炳南および丘青台。株の名人で「金儲けの神様」と呼ばれた。

    ---引用終了


    邱永漢さん、亡くなられてから11年以上が経っているのですね。
    早いものです。
    かつては、多くの著作を読ませていただきました。


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    どうしたらお金持ちになれるのか?それは足元に落ちている一円玉を拾うことからはじまります。景気の動向を見きわめて、貯め、儲け、ふやす極意を伝授。

    ---引用終了


    p72~p73に、かつての東西の小売業界の大経営者、中内功さんと伊藤雅俊さんのことが書かれていますので、生年没年を見ておきます。

    邱永漢(1924~2012)
    中内功(1922~2005)
    伊藤雅俊(1924~2023)

    皆様、ほぼ同世代だったのですね。

  • お金持ちになるための考え方、姿勢について触れられている。
    お金を増やすためにどのように考え、捉え、行動すれば道が開けるかといった、原典的な本質を学ぶには良書だと思う。
    一方で「こうすれば儲かる」といった具体的な投資手法の本ではないので、短絡的にお金持ちになりたいと思っている人にはまったく向かない。

  • いまのような預金金利でなくてもインフレが進んでいれば特に楽ということもなかったのかもしれないな、と思った。
    楽だった期間もあったはずだけど、考えていたより短かったのかもしれない。

  • 1

  • 少ないお金を集めてまとめ、不動産、株、証券、現金の三分割で資産運用するのが基本という本。

  • この手の本を読んでいる人には読む価値のない本です。

  • お金はまとまった時に威力を発揮するがまず種ゼニからすべてが始まる。また付加価値が富を生むことを自覚できた。利用する人が増えたり減ったりすれば集まるお金も増減し不動産・土地の値段は変わる。よって不動産はロケーションが第一。加えて住まいは職住近接である方が良い。本書全体で説かれているのはお金の流れを読むことの大切さではないだろうか。

  • 邱永漢は非常に好きな作家。

    自分の実体験や周りの人の行動を見てお金持ちになれる人について説明している。
    終戦直後の混乱の時代から、ライブドアがニッポン放送を買収しようとした頃までの時代背景や、その時の貨幣価値や金融制度などからどのように判断して、どのような事業をしたのかと言う事を定点観測的に説明している。
    その文章は簡潔なのに、やり取りの描写が分かりやすので理解しやすい。

    当時の渋谷や赤坂の坪単価やマンションの価格等を見ると、この時代はこんなに安く買えたのか!と驚いてしまった。

    また時代背景の変化や、金融制度の変更などがありそのまま今の時代には通用しない手法もあるが、本質的な所(お金持ちになれる人の共通点)は今もしっかり通用すると感じだ。

    気に入ったフレーズ
    ・人はお金が無いから貧乏するのではなくて、収入があってもすぐに使ってしまうからいつまでたっても貧乏するのです。
    ・まとまったお金を持ったことが無い人は1枚1枚をイージーに使います。しかし例えば百万円と言う一塊になったお金でモノや人や知恵を動かす力を身につけると、その力を持たない人と見える景色は一変します。
    ・貯めると増やす事は無論違います。貯めるとは生活費を切り詰めて節約したお金を積み上げる事であって、いくらせっせと積み上げてもたかが知れています。
    その点儲けとはお金を使ってお金を増やす作業ですから、失敗すれば元も子もなくなりますがうまくすればお金がお金を生んで巨額のお金になります。
    ・同じことをやってもお金儲けになったり、大損しする人がいるのは、お金の流れる方向が変わったからだ。
    ・富の源泉は労働力であり生み出される富をどう分けるかも当然大切です。しかし労働力によって創造される富とは精算や流通サービルがもたらす付加価値の事です。
    ・一番はっきりしている事は小さなお金をまとまった一塊にするのが一番難しい。
    ・今までにお金儲けの上手い人や事業に成功した人を見てきたが、お金持ちになれる人は、自分のやろうと思っている事に役立つと思ったら、その瞬間から直ちに実行に移せる習慣を身に着けている人です。
    ・お金の流れは時代とともに変わります。個人がお金持ちになりたかったら、お金が群れを成して流れる方向に動けば自然にお金と縁があるようになる。
    ・人は世の移り変わりを見ても自分は昔のままその続きを生きていると思いがちだが、本当は自分もとっくの昔に別世界の人になってしまっている。生き残っているのは箒が掃き残しただけの事で、もう次の時代には通用しなくなっている。
    ・お金持ちになろうと思えば、お金が寄ってくるような大きな器になっている事が大切。

  • 金儲けの行為には興味がないのであまり入り込めなかった。

  • 自分は、お金持ちにはなれそうにないなあ、と思いました(笑)

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著者プロフィール

邱永漢
一九二四(大正十三)年、台湾の台南市に生まれる。東京帝国大学経済学部を卒業後、一時帰台し、台湾独立運動に関与。のち香港へ亡命し、対日貿易を手がける。五四(昭和二十九)年から日本に定住、五六年、「香港」で外国人として初めて直木賞を受賞し、作家生活に入る。八〇年日本に帰化。実業の才を生かし、株式投資、マネー関係の入門書の執筆や、ビル経営など多角経営を行い、「金もうけの神様」と呼ばれた。二〇一二(平成二十四)年、没。著書に『香港・濁水渓』『食は広州に在り』『中国人と日本人』『わが青春の台湾 わが青春の香港』『邱永漢短篇小説傑作選 見えない国境線』『お金持ちになれる人』『お金に愛される生き方』などのほか、『邱永漢自選集』(全十巻)、『邱永漢ベスト・シリーズ』(全五十巻)がある。

「2022年 『邱飯店交遊録 私が招いた友人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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