はじめて学ぶ生命倫理: 「いのち」は誰が決めるのか (ちくまプリマー新書 167)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688682

感想・レビュー・書評

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  • 命の始まりと終わりを自分で決めることはできない。
    命は誰が決めるのか、何が決め手になるのか。

    宗教観と医療の関係を詳しく知りたい。いずれ。

  •  生命倫理とは、どのように生きどのように死ぬか、という誰にでも関係する問題について、「誰が」決めるのか、ということを考える学問である。

     この「誰が」が大事なポイントで、決めた結果(内容)を考えるのではない。

     多くの人はおかしいと感じるような決断、たとえは宗教上の理由で輸血を拒否して死ぬようなものであっても、その意思決定のプロセスが納得できるものであれば、受け入れられなければならないからだ。

     だから「誰が」決めるのか、というのが問題であって、それが大きな難問となってすべての人に襲い掛かってくるのだ。

     本書はやさしい語り口で具体例を豊富に用いながら、そのことを教えてくれる良書だ。私は2時間程度で一気に読んでしまった。

     安楽死の問題から始まって、子どもの医療の問題や精子バンクなど、授業のネタとして使える話が豊富で、読んで本当によかったと思えた一冊だった。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784480688682

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著者プロフィール

東京都生まれ。北里大学一般教育部教授。京都大学大学院文学研究科修了。文学博士。専門は、ヘーゲル哲学、生命倫理学。著書に、『はじめて学ぶ生命倫理』『QOLって何だろう』(共にちくまプリマー新書)、『生殖医療はヒトを幸せにするのか』(光文社新書)、『看護のための生命倫理』『看護が直面する11のモラル・ジレンマ』(共にナカニシヤ出版)、共著に『近代哲学の名著』(中公新書)などがある。

「2022年 『生命倫理のレッスン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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