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- Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480704931
感想・レビュー・書評
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ああ……、読み終わってしまったな……。
全然精読したわけでなく(部分的にはとてもしましたが)、難しいところ、わからんところは流し読んでいましたが、最終巻を読み終わるにあたりどうしても寂しさを覚えます。ずっと足穂の星屑のような上等の文を読んでいたかった。
荻原幸子さんの月報がなおのこと。改めて発刊のお礼を申し上げたい。よくこんなニッチな全集出してくれたな。筑摩は偉い。
ヒューウ「ジッドの少年愛論」「バートン男色考からの摘要」「宮本外骨の『美少年論』」「多留保版男色大鑑」最終巻までぶれないさっすがタルホ先生。タルホ語でそれぞれを沙訳なり解説されています。
「武石道之介航海日誌」「武石浩玻在米日記」文うまいなあ。感心してしまう。日記でこんなんつけられたらもう後世の人間は記す言葉がないと思わせられる。アメリカでは下僕のような仕事をしながらも、折れない人だったからこそ初期の飛行技術を手に入れられたのだろうとその不屈の意志に感銘を受けます。
「花月ファンタジア」がなかなかメランコリック、足穂と命名した伯父さんからの影響大きかったんだな、お父さんも別の巻に描写がありますが、二人してダメンズなんだが文化的でいいキャラだったのだなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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