ネルヴァル全集 3 東方の幻

著者 :
制作 : 田村 毅  丸山 義博 
  • 筑摩書房
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 8
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (711ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480770233

作品紹介・あらすじ

夢の彼方にたゆとう「東方」の記憶-神秘の薄明の中、驚異の展開で圧倒的感銘を喚ぶ幻想譚「朝の女王と精霊たちの王ソリマンの物語」等の挿話を含む壮麗かつ巨大な長篇『東方紀行』を新訳でおくる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ネルヴァル全集3 東方の幻より、コンスタンティノープル部分のみ(p.376-434,p.532-546)読了。澁澤幸子「イスタンブール、時はゆるやかに」で引用されていたので、もっと読みたくなり。◆華麗と悲惨、涙と喜びが共存し、どこよりも専制的でどこよりも自由◆べデステンの絢爛さ◆広場の一方を埋める、代書人、細密画家の店、本屋◆魚の形をしているせいで船足の早い船…どんな形だろう◆スルタンの権力は立憲君主国の君主より限られている、という説明。スルタンのいるハレムにいるカディーム(カドゥンか?)は33人、そのうち寵姫と目されるのは3人だけ、のこりはオダールク=小間使いだ、と。…アブドゥルアズィズ帝のころはそうだったのだろうか◆貸本クラブ、というものが当時のイスタンブルにあったなんて◆シャンゼリゼの歌声喫茶みたいなものだ、と形容されるおしゃれなカフェ◆フランス大使が後宮を訪問したときの雑な扱い。◆バターと砂糖をたっぷりつかったバクラヴァスという一種のガレット◆スルタンの夏の宮殿では、貸してもらったバブーシュに履き替えねばならなかった◆デルヴィーシュの自由気ままな行動の大本は、すべてを捨てる人間はすべてをもらうことができるという考え方にある◆といったあたりが気になったところ。

全1件中 1 - 1件を表示

ネルヴァルの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×