べつに怒ってない (単行本)

著者 :
  • 筑摩書房
3.50
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本棚登録 : 902
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480815668

作品紹介・あらすじ

やろうと思ったけどできなかったこと、やる前に考えてしまったこと。不毛な考えが豊かに花開く、「日経MJ」連載から厳選したエッセイ123本詰め。

感想・レビュー・書評

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  • 武田砂鉄さんはもう少し真面目で硬派なことを取り上げる人かと思ってたので、この薄味感に驚いた。何度も同じ話する客に女将が取りなす「何度聞いてもタメになる」上手い。久々に会う人と「いつもの感じ」に戻るまでの気の重さに同感。

  • 2022/8/28 「べつに 怒ってない」著者 武田砂鉄さんによるトークイベント 企画No.294 - 隆祥館書店
    https://bit.ly/3c3iOxk

    『べつに怒ってない』 武田砂鉄 (筑摩書房) | 店員のおすすめ | 谷島屋書店|小説・コミック・専門書・ブックカフェ
    https://www.yajimaya.co.jp/recommend/?mode=detail&article=752

    武田砂鉄のコラム論「『バーカ、バーカ、ちゃんとやれ、逃げんな』で終わるはずなんです」──新著『べつに怒ってない』インタビュー | GQ JAPAN
    https://www.gqjapan.jp/culture/article/20220729-satetsu-takeda-book

    筑摩書房 べつに怒ってない / 武田 砂鉄 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480815668/

  • 武田砂鉄さんの日常の細々したことに関するエッセイ
    Twitterを拝見してると、短い文章で的確なことを呟いているので、間違いなく面白いだろうなぁという安心感がある。
    わかるわかるーと思いながら読んでいけるが、案外こういう短い文章を延々と読み続けるのも大変で、存外読了に時間がかかってしまった。

  • 武田砂鉄さん、おもしろい。日常の何気ないことに悶々とする作者。そこで好きなのは、結果何もしないでそのまま、また時だけが過ぎていくこと。

    今日、特になにもしなっかったな、という日がある。実際には、けっこう色々しているんだが、実際どうだったかなんて関係なく、とにかくそう思う日がある。割と好きな一日にカウントされる。

    この気持ち、羨ましいですな。もう仕事も離れて遊遊自適の日々が送れるのに、われわれ凡人は、何もしない日があると、すぐに落ち込み、何やかやとスケジュールを埋めたくなる・・・何を恐れているのか、悲しいですな。

    ごまめの詠んだ短歌にこんなのがありましたな

    生きざまを埋めるといえばカレンダー真っ黒も良し真っ白も佳し

  • つぶやき?グチ?エッセイ?いずれにせよ、取るに足らない内容。されど、そうそうそうそう!と共感したり、どこかほっこりしたり。つい、次々とぺーじをめくって読み耽ってしまった。
    219冊目読了。

  • 読む前から既にやや面白い要素
    1. 「鎌倉殿の七人」タイトルロゴを手掛けた佐藤亜沙美が表紙をデザイン
    2. 宮藤官九郎を以てして「闇の深さを感じる」と言わしめる著者が描いたうさぎ(なぜか箔押し)
    3.著者曰く「明日から役に立つことは一切書かれていない」が売り文句のエッセイ集

  • したことを書くエッセイじゃなくて、どちらかというとしなかったことや、したらどうなるんだろうという妄想が楽しいエッセイ。

    軽妙で、1エッセイあたりの分量もちょうどよくてさくさくよめる。

    文章が面白い人って人がスルーしてしまいそうな些細なことが気になったり、なんでこうなってんだろって考えるのが本当に好きなんだなー、と思う。

    自分が他の人に対してなんかそれ面白いなって思ってるさらにその後ろから見られて観察されているとか、そんなこともあるんだろうなと思った一冊。

  • 読み終えたら頭の中がモゾモゾ動きだした。共感する内容が多くて、考え方が6割くらいそっくりだと思ったが、それではあまりにも失礼な気がするので18%くらいなら似ているかもしれないと感じた。

    ここ数年を振り返ってみれば、何か考えてしまうことを押し殺していた。みんなと共感できるように振舞うか、完全に思考停止でゲームをする、そんな時間が多かった。
    しかし、今日の昼食中にふとヒゲをさわった時、ひとつ思い出した。髭剃りがめんどうで脱毛を検討したが、遭難から救助された時に顔がツルツルだったら嫌だなと思って止めたこと。あまり上等とは言えない昼食であったが、遭難後はじめての食事だと思うとたまらなく美味かった。

    少しだけ心地よい自分が帰ってきた、そんな本だった。

  • 本当に特に何も残らない本なのに
    面白かったのは砂鉄さんの考え方が好きだからだろう。

  • 砂鉄さん、おもろっ!

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著者プロフィール

1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。近年ではラジオパーソナリティーも務める。
『紋切型社会――言葉で固まる現代社会を解きほぐす』(朝日出版社)で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞などを受賞。他の著書に『日本の気配』(晶文社、のちにちくま文庫)、『マチズモを削り取れ』(集英社)などがある。

「2022年 『べつに怒ってない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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