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- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480836403
作品紹介・あらすじ
『夏の夜の夢』『妖精の女王』など妖精文学が頂点をむかえたイギリスの17世紀。それは、既成の価値観が根本から揺らいだ時代だった。フォークロアの第一人者が伝承と文学を検証し、妖精という存在の意味を解きあかす名著。付録に妖精小事典、妖精物語を収める。
感想・レビュー・書評
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16~17世紀に妖精や幽霊や悪魔的な存在がどのように扱われ、伝えられてきたのかが書かれています。
時代とともに変わる扱いに当時の人々の信仰と民俗のバランスの移り変わりを見るようです。
『妖精小事典』や『本文に出てくる妖精物語』等の付録も楽しめました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
妖精、およびその周辺の「ファンタジー」的な存在について、16世紀から17世紀を中心とした時期の物語内の記述を通じて描いている。
帯にも取り上げられていたが、変動の時代の懐疑と盲信の端境で「妖精」という昔ながらの存在が変容していく姿が興味をひきます。
「かみちゅ」や「かんなぎ」、「東方Project」などの物語にも、「信仰」に能力の強さや存在そのものが揺さぶられる存在が扱われています。
フィクション的なものを仮定することで、そのときどきの社会が形を保っていると想像すると、夢が広がる感じがします。
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