逃走論: スギゾ・キッズの冒険

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 89
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480841384

作品紹介・あらすじ

《パラノ人間》から《スキゾ人間》へ、《住む文明》から《逃げる文明》への大転換の中で、軽やかに《知》と戯れるためのマニュアル。-現代思想の最前線を疾走する若き知性がドゥルーズ=ガタリ、マルクスなどをテクストに語る《知》的逃走のための挑発的メッセージ。

感想・レビュー・書評

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  •  僕がこの本を読みたく思ったのは、サルトル流の「投企せよ」「参加せよ(アンガージュマン)」に疲れて、逃げ出したくなったからである。その意味で、「逃走論」の呼びかけは心に受け入れやすい。
     討議を含めて、IT時代の現代を、射程に入れていたのではないかと思われる。
     現状で、楯突く事に疲れ、あちら側(アベ側)に行く事を拒み、逃げ出そう(どこへ?)という志向である。

  • 鼎談のなかで「逃走」を「闘争」と勘違いして話が進むところがベタだけど面白かった。それを聞いていたもう一人が「競争」を「狂走」だと言ってみたり。あと、囲い込もうとする動きの中に逃走の線があるというのはその通りだと思った。うまく逃げようとするなら逃げてる”だけ”じゃいけない。

  • 自分の思想を言い当てられた。
    スキゾという思想。

  • 知との戯れ

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著者プロフィール

浅田彰(あさだ・あきら)批評家、経済学者、京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長。1957年兵庫県生まれ。著書に『構造と力』、『逃走論』、『ヘルメスの音楽』、『映画の世紀末』他、共著に『天使が通る』(島田雅彦氏)、『ゴダールの肖像』(松浦寿輝氏)、『憂国呆談』(田中康夫氏)他、対談集に『「歴史の終わり」を超えて』他がある。

「2019年 『柄谷行人浅田彰全対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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