忘却の整理学

著者 :
  • 筑摩書房
3.43
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本棚登録 : 720
感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480842909

感想・レビュー・書評

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  • 同じものをインプットしたとしても、人によって覚えている箇所は違う。そこに個性や興味・能力というものがある・・

    さぁー忘れることを恐れずにじゃんじゃん本を読もう♪

  • 整理学シリーズの総集編というべきもの。それまで著作を読んでいたので復習になってよかった。

  •  外山氏のエッセイには、他所でもこの忘却についての文章が度々出てくるが、今回はその忘却にフォーカスして様々な角度から忘却を論じている。話はずれるかもしれないが、最近の仕事術で活用されるGTD (Getting things done)も、まず頭の中にある懸案事項、やるべきこと、約束事、スケジュールなどを紙に吐き出して、頭の中を空っぽにするという作業で、頭の中のハードディスク空き容量を作り、創造的活動により活用できるようにするやり方は、本著者の意図するところと同じような概念ではないだろうか。
    外山氏のエッセイは度々ほとんど同内容が論じられているものがあり、新鮮味のないページもあるが、これも著者の忘却によるものなのだろうか。それでもひとつひとつが読みやすくいつも楽しませて頂いている。

  • イマイチ

  • 「思考の整理学」にも増して内容の重複が多い。忘却が大事であるという一点を繰り返し述べているにすぎない。一部のエッセイは「思考の整理学」にも収録されているので、「思考の整理学」だけ読めば充分。

  • 『思考の整理学』の続編。「忘れることは大事」ということについて様々な角度から書かれています。

    メモ

    *文字や記録が忘却力を高める→本当に忘れたくないことはメモをとらないようにする

    *いくつかのことを同時実行すれば、休み休み進み、忘却はどんどん進む→何足ものわらじをはいたほうがクリエイティブに

  • 忘却は成功したところ、よいところだけを残し、よくないところ、失敗したことが後に尾を引いて残さないように取り払ってくれる/記憶がしっかり根付くには忘却の波に洗われることが必要/忘却による知的メタボリック削減/朝、かんがえ ひるは、はたらき 夕がたに食し 夜は眠れ(イギリスの詩人 ウイリアム・ブレイク)/ひととき寝かせ、風を入れることが洗練化の必須条件/忘却の流れにさらすことによって命のある知識になる 2010/3

  • 流し読み。

    記憶や知識は、人体にとって食べ物と同じだなぁ。
    体から出たらまた体に入れればいいだけ。

    人体に取り入れたもの、食べたものは消化され、排出される。
    記憶や知識を蓄えても、頭の中からどんどん流れていくのはおかしいことではない。代謝されるだけだ。
    知識も知恵も、食べ物のように毎日三食食べればいいんだな、と。

  • ・忘却→記憶、呼吸=吐く→吸う
    ・休み休み考える=忘却の自浄作用
    ・知識、情報のゴミだし
    ・「田舎の学問より京の昼寝」

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 読みの整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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