- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480843067
感想・レビュー・書評
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難しいけど、マンガだとちょっと分かった気になる。上澄みだけだろうけど、、ギリシャ神話の登場とか、意表を突いて面白かった。(論理哲学と神話って遠そうだけど、あるあるなのか?)
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棚番:E09-04
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学生購入希望で購入した図書(平成29年度)
【所在】3F開架
【請求記号】133.5||DO
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=180442
これまでに学生購入希望で購入した図書の一覧は
http://www.lib.tut.ac.jp/irai/kibo.html#konyu_kibolist
こちらで確認できます -
邦訳の副題を捉えると「マンガで学ぶ論理哲学」なのですが、読んで理解できるかというと、僕にはムリでした!と答えざるを得ない感じでした。それもそのはず(?)、序章で語られていることは「マンガの体裁の教科書や専門書じゃなくて、99.9%ただの漫画本」「ただのお話」ということ。
本編は、ラッセルが「あなたの答えは?」と聴衆に投げかけたところで終わります。こういう物語というのもアリかなという読後感です。
1つ、読んでいて感じたことは、立派な論理学者が必ずしも素晴らしい教育者に、親になる訳ではないということ。本著のP.280あたりを読んでいて思わず「うーん」となってしまいました。論理学を究めるというのは、本当に茨の道のようで。
あと、入門書的な体裁にツッコむのはちょっと野暮な気もしますが、マンガならではの「ビジュアルを使った説明」が多いのかと思いきや、結局マンガの登場人物がセリフの文章で論理学を解説してるだけやんけ!というのが切ないところ。
劇中劇的な体裁で、このマンガを作っている現代とラッセルの時代を対比させ、時に現代サイドから解説を入れながら進めていくのは定石と言っても良いと思うのですが、「マンガで学ぶ簿記」でも同じような構成で、そっちの登場人物の方がありがちな間違いを網羅していたので読み手の理解を助けていたような気もします。
結局、あまり好意的なコメントを書けてはいませんが、それでもいきなり「プリンキピア」を読むよりは本著の方が身になるものがあるはずです。別に「プリンキピア」を読んでもいない人間が言える話ではないとは思うのですが。。 -
論理学・哲学を巡る壮大な旅路に感銘!!
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バートランド・ラッセルと言えば、アインシュタインと共に「ラッセル・アインシュタイン宣言」を出したことや、「ラッセルのパラドックス」で有名である。
本書はこのラッセルを中心に、論理学構築の歴史を描いたマンガである。
しかし、論理学というテーマのせいか、マンガとして面白いものではない。しかし、ラッセルと同じ時代に生き、論理学を構築しようと試みた学者たちの人間性がつかめたのは面白かった。
論理学についてもっと学びたくなった。 -
20世紀の数理論理学者の一人であるラッセルを語り部に据えて,数学の根幹をめぐる諸問題について,19世紀後半から20世紀前半に行われた議論の趨勢を概観するコミック.ただ,あとがきで述べられているように,ラッセルを始めとする各学者の思想の対比や,相互のやり取りを重視する観点から,登場人物同士の架空の会合が描かれている部分もあり,従って必ずしも事実に忠実な伝記というわけではない点については,留意が必要である.なお,作中で出て来る人名や概念の一部については,巻末に解説が付いている.
理性的な真理を熱望し,考究を進めたラッセル自身が,最終的に「論理的な考究のみで絶対的な真理に辿り着くことは出来ない」という発見への緒を開いたというのは皮肉的であり,ギリシア文学に描かれる葛藤や悲劇のテーマとも,確かに符合するところがあると思う. -
読んどいてよかった