ハリウッド映画史講義: 翳りの歴史のために (リュミエール叢書 16)

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  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480871763

感想・レビュー・書評

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  • ヨーロッパ映画の擁護者と思われがちなこの元東大総長は、実は、ハリウッド映画をもっとも愛するものの一人であったことがわかる一冊。そして、これくらいの知識がなければ、この程度の通史がかけなければ、映画について語る資格などないのだと極めて差別的に宣言する一冊でもある。この本を読めば、普段安易に語るB級映画という言葉も、単なる形容詞ではなく、歴史的な映画用語であることがわかる。

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著者プロフィール

蓮實重彦(はすみ・しげひこ):1936年東京生まれ。60年東京大学文学部仏文学科卒業。同大学大学院人文研究科仏文学専攻修了。65年パリ大学大学院より博士号取得。東京大学教養学部教授(表象文化論)、東京大学総長を歴任。東京大学名誉教授。仏文学にとどまらず、映画、現代思想、日本文学など多方面で精力的な評論活動を展開し続けている。著書に『表層批評宣言』『凡庸な芸術家の肖像』『映画の神話学』『シネマの記憶装置』『映画はいかにして死ぬか』『映画 誘惑のエクリチュール』『ハリウッド映画史講義』『齟齬の誘惑』『映像の詩学』『『ボヴァリー夫人』論』『伯爵夫人』『ジョン・フォード論』ほか多数。

「2023年 『ゴダール革命〔増補決定版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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