- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480878083
作品紹介・あらすじ
平成男子の恋愛から結婚、非モテまで、知られざる包茎手術の真実から、風俗店利用の是非まで。オジサン的「男らしさ」とは違う、新しい視点から提案する、平成男子の「生き方」本。
感想・レビュー・書評
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美人社会学者がこんなテーマで書いていることの意外感から読むことになった。男性の心理を性に関する生々しい事柄も含めて詳細に語っている。実際に教室でこの話を聞いている学生たちは何を思うだろうか?!1,2,3,4章「男の友情」は役に立つか?僕がキミを守る!」と思ってる?「非モテはいかにして生きていくべきか」「暴力はなぜ、いけないか」までは真面目なジェンダー論。5,6章「包茎手術はすべきか否か」「性風俗に行ってはダメか」はかなりビックリ。セックス・ワーカーは労働者である、との著者が断言し論証していく論法が興味深かった。参考にしたいのは自分の気持ちに焦点を当てて語る「Ⅰメッセージ」と「お前は」「君は」で始まる「Youメッセージ」の考え方。冷静に話し合うために「Ⅰメッセージ」に心がける!考えたことが無かったが、真理である。
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◆6/30オンライン企画「人間関係のデモクラシー -“家族”から思考する-」で紹介されています。
https://www.youtube.com/watch?v=Hb8Oqmmxsvw
本の詳細
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480878083/ -
包茎手術をしなくてよかった。
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「何もリストラされたりして失業したからって自殺してはいけない。そこにいるだけで金銭ではなくとも妻や子供たちの心の支えになるのだから」。
刺さったパンチラインです。これだけで読んだ価値がありました。 -
ジェンダーの入門書に最適な1冊。
男の子視点に立った、男の子がより生きやすくなるためのジェンダー本。
今までのジェンダー本の多くは、男性の反感を買いやすいものだったと思うのだけど、あるいは、若い女の子にもなかなか響かないこともあったと思うのだけど、これは、比較的、今の若い子たちに、男女問わず、すんなり受け容れられる書き方になってるなぁと思います(多少、説教っぽい章もあるけど)。
とくに5章「包茎手術はすべきか否か」は、今までこんな話を書く研究者はいなかったため、男の子必見ですw
ちなみに、渋谷さんの他の本、『日本の童貞』も、『平成オトコ塾』よりは固い内容だけど、面白いのでオススメです☆ -
男は、"男"と云うだけで、「力」へと疎外されている。社会によって、ひょっとしたら無意識に社会規範を内面化してしまっている自分自身によって。腕力(物理的力)・金力(経済的力)・権力(社会的力)・精力(性的力能)・・・。社会の中で自らの存在余地を獲得する為に、或いは女を獲得する為に、男が身につけることを強要される「力」。男の苦悩は、そして男による悲劇は、とどのつまり全てこの一点から発しているのではないか。残念ながら、本書に於いて、「力」への疎外と云う問題に関する具体的で有効な処方箋が示されていない。その点、大いに不満である。
上のような疎外情況で、「男同士の友情」なんぞ、語義矛盾と云っていい不可能さだ(著者もその困難を指摘してはいるが)。何の救いにもならない。男は、男嫌いなのだ。勿論、homosocial な関係性を、まさか友情などとは呼ぶまい。加えて私個人の苦悩として、男性性そのものへの異和・嫌悪、そして男同士で互いの男性性を確認し合うそうした関係性への嫌悪が、はっきりとある。こんな書き方は決してしたくないのだが、ここら辺りが「女子」たる著者の限界なのであろうか。否、そうではない。男自身が書かねばならんのだ。それができないくらいに、男は消耗し切っているのか。
フェミニズムが、女が「美」へと・「性的存在」へと疎外されていることを"発見"したことで、どのように女たちの苦悩は救われたのだろう。そもそも、社会学と云うどこまでも sachlich な学問に生の救いを求めるのが、筋違いであるのだろうか。
しかし、それほどに、男は苦悩し疲弊し切っている。 -
男の友情とか、女性を守るとか、モテないとか、男女間暴力とか、包茎とか、フーゾクとかについて澁谷塾長が教えてくださいます。でも荒療治っていうか手厳しいので、男らしくあろうと男ぶっているオトコたちは怖気づいてしまったり負け犬の遠吠えに走ってしまうんじゃないか心配だ。
そもそも、こういうものを女性に書いてもらっているってところが情けない! -
現代のジェンダー・セクシュアリティ的考え方の入門書。男性に向けて書かれているところが面白い。後半の性の問題に関わる部分は「指南書」としての役割を果たしている。ジェンダー・セクシュアリティ問題についてイメージで、食わず嫌いになっている人には最適の書かと。
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ト、2010.01.06-12
前半のみ、面白かった。後半は、違う意味での面白さ。