1泊2日の小島旅

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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484092072

感想・レビュー・書評

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  • 日本列島に点在する島々の中で、周囲10㎞以下の小島を訪問。
    一泊二日、又は日帰りでの、ささやかな小島紀行。
    一泊二日で21、日帰りで5の島の旅行記で、周囲8.5~1.7㎞と、
    大きい島から順に並ぶ。
    8ページに、周囲・面積・人口・アクセス・宿泊施設・問い合わせの
    データ、地図、本文、モノクロ写真数枚、島じまんBEST5の構成。
    日本国内にある小さな島を一泊二日、又は日帰りで訪れ、
    “島”という場を体感する、読み易く簡潔な旅行記です。
    海だけではなく、湖も。橋や防波堤で渡れる島もあります。
    それらのささやかな島々ですが、独特の文化や歴史があったりして、
    小島とはいえ、どれも異なる姿があります。
    また、残る昔の風情にも心惹かれるものがあります。
    映画やTV番組のロケ地、三島由紀夫の「潮騒」のモデルの島、
    江戸川乱歩夫人の出身地等、行ってみたくなる島もありました。

  • ホントにホントに小さな島へ1泊2日で訪れる
    紀行文集です。
    紹介されるほとんどの島が、ここ数年で人口が
    減少しており、若者は皆島外へ出てしまうと島の
    住民は嘆きます。

    しかしお年寄りばかりとは言え、現在もそこで
    生活が営なまれている訳で、その営みはほんの
    2〜3代前から始まった訳ではないでしょう。

    多くに島がルーツは戦国時代や、中には弥生時代
    から人が住んでいるところなどがあります。

    これは何を意味しているのか。

    多分「住みやすい」のでしょう。
    もちろん生活用水の確保や、海が荒れたら全く漁
    に出られないという生活の厳しさはあると思います。

    しかしそれを補って余りある「何か」がその島には
    あるのでしょう。
    日本人は便利さや、お金だけでなく、そろそろその
    「何か」に気がつくべきなのでは?と思わせる一冊です。

  • 四方を海に囲まれた、周囲10キロにも満たない小さな島が、日本にはたくさんある。信号もなくバスも通らず、島人同士は全員が顔見知り。それはまさにひとつの国、ひとつの小宇宙。日帰りでも歩けるけれど、せっかくだから一晩泊まって〈海に浮かぶ異空間〉の空気を存分に味わおう

  • 日本には大小無数の島があるが、その中でもあまり知られていない島を訪問し、宿泊した際のレビュー。
    特段詳しく書いてあるわけではなく、観光向け、というわけではないが、人とのふれあいが感じられる。
    一島あたりのページ数は短く、読みやすい。

  • 地味ーな小島紀行。でもそれが本当なんだと思う。自分だけの何かを見つけるものだもんね。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ、早稲田大学卒。読売新聞社ほかを経て2002年からフリー。沖縄と島を中心に全国を周り、紀行文を執筆している。近著は『ビジホの朝メシを語れるほど食べてみた』(ユサブル)、『ニッポンのムカつく旅』(彩流社)、『何度行っても 変わらない沖縄』(林檎プロモーション)、『狙われた島』(アルファベータブックス)、『突撃! 島酒場』『肉の旅』『絶海の孤島』(共にイカロス出版)。ほか『沖縄の島へ全部行ってみたサー』(朝日文庫)、『沖縄・奄美の小さな島々』(中公新書ラクレ)、『沖縄戦546日を歩く』(彩流社)など沖縄、島関連の著書多数。早稲田大学社会人講座「実踏体感!沖縄学」「ニュースの街を歩く」ほか随時開講、ラジオアプリ「勢太郎の海賊ラジオ」でも番組「カベルナリア吉田のたまには船旅で」を随時配信。趣味はレスリング、バイオリン、料理。175cm×75kg、乙女座O型。

「2022年 『新日本エロい街紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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