- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784487791439
作品紹介・あらすじ
帝国の崩壊と家族の解体を生きなければならなかった「最後の皇帝」。
感想・レビュー・書評
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また彼のことが知りたくなり読んでみた。
本当に本当に苦労性なフランツ・ヨーゼフ。
エリザベートと結婚して幸せだったならそれでいいけど、これだけ次から次へと大変なことが起こるんだから、しっかり支えてあげて欲しい。
それでも、彼にとっては自分の分まで飛び回ってくれるエリザベートが好きなんだから、仕方ないか。
カタリーナ・シュラットは、晩年を支えてくれて感謝していたのに、実は賭け事三昧で借金を作ってはフランツ・ヨーゼフにお金を無心していたなんて最低だ。
それでも、そんな彼女のことが好きだったならそれでいいんだけど・・・。
歴史に「もし」「たら」はないとは言うけれど、もし、彼がセルビアとの開戦に踏み切らなかったら・・・第一次世界大戦がはじまらなかったら・・・そしたら、第二次世界大戦も始まらなかったら・・・世界はどうなっていたんだろう。
「今」を作ったのはフランツ・ヨーゼフなのかもしれないと思うと・・・なんだかぞわぞわする。さすがだ。
彼自身が国家であり、帝国のすべてを一身に担い、彼の死とともに支柱を失った国家は瓦解してしまった。
なんて重い人生。
せめて、天国で有頂天に暮らしていてほしいけど。。。
カプツィーナで見られる荘厳な棺に納められている限り、それも無理そうかもね。。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
'97.6読了。
ミュージカルと史実の対比のために図書館で借りてきた。おもしろい。 -
2年ぶりの再読。
ミュージカル「エリザベート」の予習として読みました。
あのミュージカルの真の主役はフランツ・ヨーゼフだと思っています。彼を軸に物語が紡がれているように見えました。
「エリザベート」や末期のハプスブルク帝国について知るには、この本がだいぶ参考になると思います。