死体鑑定医の告白

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  • 東京書籍
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487810864

感想・レビュー・書評

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  • 死体の状態、検視の結果から
    死の直前の状態がここまでわかるのかとびっくりした。

    個人的には
    筆者が、死体の再鑑定を依頼された際
    例えば裁判を戦っている弁護士から、この死体は自殺か事故死か、または他殺かを再鑑定して欲しいと依頼されて
    弁護士は、裁判で戦う上で、事故死であることを望んでいたけれど、再鑑定をした結果自殺だった、イコール依頼者(弁護士)の意に沿う鑑定結果が出なかった場合、その依頼を受けないということに驚いた。
    と、言うことは
    再鑑定はしているわけだから、時間も労力も使っている。
    しかも、自分は真実を知っている。
    けれど、仕事として、その依頼は受けない。(依頼人に不利な結果になるから)
    それって凄くストレスになるんじゃないかなぁと思った。
    自分は、死体から死の直前のその人の行動、状態を見つけてあげること、死体からその人のメッセージを間違いなく受け取ってあげること。
    それが、自分のすべきことだというポリシーをしっかり持っていなければ続けられない仕事だなと思った。

  • 最終的に事件がどうなったかまで書いてある章もありますが、そうでないところもあるので、そこが気になります。1番最初のお母様からの依頼が特に切なくて、いい判決が出ていることを願って止みません。どのケースについてもですがここまですごい方だと、代われる人が今後出てくるのか心配でもあります、法医学を志す人自体が減っているようなので。最後のご家族の話ではホロっとしてしまいました。奥様だけでなく、娘さんもとは。娘さんのいつ死んでも悔いはないという言葉に、もしかしたらお父さんを心配させないようにかもしれないけど、なかなか死が迫ってる中で言えないな、と思いました。

  • 498.9

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著者プロフィール

昭和17年、和歌山県生まれ。京都大学法学部卒業。職業:弁護士・公認会計士。●主な著書 『新万葉集読本』、『平成歌合 新古今和歌集百番』、『平成歌合 古今和歌集百番』、『百人一首と遊ぶ 一人百首』(以上、角川学芸出版。ペンネーム上野正比古)、『光彩陸離 写歌集Ⅲ』、『ヨーロッパの大地と営み 写歌集Ⅱ』、『ヨーロッパの山と花 写歌集Ⅰ』(以上、東洋出版)

「2016年 『万葉集難訓歌 一三〇〇年の謎を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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