- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784487812547
作品紹介・あらすじ
人の移動。
アフリカで生まれた人類の祖先が、世界各地へと移動しはじめた時からはじまり、
古生物学、人口統計学、地理学、社会学などさまざまな学問の研究対象となり、
今現在、激しい政治的論争のテーマとなることも少なくない。
本書では、人の移動を44のテーマに分けてみていき、その全体像をとらえていく。
それは、奴隷や虜囚、難民といった強制的なもの、新天地を求めて動く自発的なもの、
国家の独立や分離といった政治的な争いから引き起こされるものなどさまざまである。
加えて、仕事を求めて移動するケースもある。
現代のヨーロッパにおける移民や中東諸国での労働力を担う東南アジア出身の労働者たちなどがあてはまる。
なかには、国が外貨獲得のため「労働力」の輸出を推進するケースもみられるし、
高等教育を受けて、高い技術力を持った優秀な人材が出て行ってしまう「頭脳流出」という問題を抱えた貧しい国もある。
また、移民が住む国では古くからの住民と様々な場面で競合が生じ、また従来の生活様式や文化との摩擦も生じることがある。
こうした脅威は実際より大きくとらえられることも多いが、移民、とくに不法移民を規制する試みは切実な問題であり、
これらについても論考している。
さらには、音楽、ノマド、伝道者、巡礼者、兵士、探検家、留学生、こども、退職者、旅行者などさまざまなテーマを取り上げ
「人の移動」のすべてをとらえる前代未聞の歴史社会学書。
感想・レビュー・書評
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#2024年に読んだ本 31冊目
#5月に読んだ本 2冊目
移民のいろんなカタチを
フラットにたくさん取り上げている
締め方が前向きで良かった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022/03/26 anazon 1375
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2024年1月読了。
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第1部 人の移動の始まり
第2部 近・現代の人の移動
第3部 現代の人の移動
第4部 論争と進展 -
国際教養学部 南郷晃子先生 推薦コメント
『移動をするものとしての人間の歴史と現在を知ることができる本。』
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPAC↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/653083 -
電子書籍で安かったが多分読まないなと思い、実際の本で購入した。40以上の個別のトピックが読み切りであるため非常に読みやすく。面白い。移民に興味があるため様々な切り口で簡潔にまとめてあり、寝る前に一つという感じで読んでいる。
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209||Co
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[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
図や表も多く、短くわかりやすい文章で書かれている。
『移民の世界史』というタイトルだがどちらかといえば、人の移動に焦点をあてた内容となっている。
それは人類がアフリカから世界中への拡散、奴隷貿易、外国人労働者、観光などのありとあらゆる人の移動についての内容となっており、非常に興味深い内容となっていた。