- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784487815432
作品紹介・あらすじ
悩み多きあなたに行動経済学の考え方と応用例を紹介!
人生に悩みはつきもの。悩みにはさまざまなレベルがある。朝、何を着て出かけようか、昼ごはんには何を食べようか、という日常の小さな決断でも悩む。就職、転職、結婚という人生にとって大きな決断で悩むこともある。自動車や住宅という高額の買い物で悩む人も多い。私たちが悩むのは、どちらの選択肢も同じように魅力的だからである。人生の選択肢が無限に多い若者は、とりわけ悩みが多い。しかし、同じように魅力的に見える選択肢は、行動経済学的に考えてみると、バイアスのためだったかもしれない。
序章では、私たちの直感的意思決定が合理的な意思決定からずれてしまうことの例を紹介。第1章では、合理的意思決定からのずれが経済的な意思決定で生じやすいことをサンクコストという概念を使って紹介する。サンクコストをよく理解できれば、人生での悩みもずいぶん減ると思う。なんとか損を避けたいという気持ちも悩みをもたらす原因である。
第2章では、損を避けたい気持ちがバイアスをもたらすことを説明する。人生で後悔することが多いのは、どうしてあの時先延ばししたのかということ。先延ばしをする原因について第3章で説明。先延ばしの対策には、積極的な意思決定をしなくても良い状況(デフォルト)をあらかじめつくっておくことが有効である。
第4章では、デフォルトを利用した例を紹介。私たちは、周囲の人がどのような行動をしているかという社会規範の影響を大きく受ける。そのような社会規範の影響については第5章で解説する。
第6章では、行動経済を応用してより良い意思決定をもたらすためにナッジという考え方を紹介する。第7章では、仕事や勉強に行動経済学を応用する具体例を説明する。
感想・レビュー・書評
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この本に3ヶ月前に出会ってたら、チケットは買ったけど、乗り気がしなかったフジロックには行くことはなく、安値でも売り払ったのに…
と思えるような、日常においても、ビジネスにおいても目から鱗な考え方を学ぶことができた。
義務教育の必須科目にしたほうがよくないか?コレ -
勉強やダイエットがなぜ続かない?
大阪大学の先生が高校生向けにおこなった行動経済学の講義を元に著した本。理論の説明と身近な行動がセットで提示されており、どのようにすればよりよく行動できるかの具体例が数多く紹介されるので、行動経済学とは何かを学ぼうとする人だけでなく、行動を変えていこうとする人にも有益だろう。 -
【★5】考え方(表現)を変えるだけで、人間の行動は多少制御できる。これは他人にも使えるし、自分にも使える。大変勉強になった。
【オススメ】 -
行動経済学関連のを立て続けに読んだけど、とても興味深い分野だった。人は、サンクコスト(埋没費用)に振り回され、損失を極端に嫌うが、損失の基準も、参照点が異なれば、同じ内容でも損失とは思わずに行動してしまう。どこか合理的に装いながらも、不完全な状態である
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「行動経済学」というのを初めて知って、読んでみましたが、ちょっと難しくも感じましたが面白かったです。自分の普段の行動で、「上手く操作されていたなぁ」と思うところがありました。
① 毎日、前日より1%でいいから成長する。すると70日後、実力は今の2倍になっている。
② サンクコストをりかいすればあ行動を変えられる。
③ 人は同じ金額であれば、利得よりも損失を約2.5倍大きく感じる。
④ 人はよく分からないものに対して「何も意思決定はしない」という選択を選ぶ。
⑤ 「純粋な利他性」は良し。しとご喜んでいる姿を見ると自分も幸せになるというもの。 -
デフォルトの設定次第で意思決定が変わるドナーカードの例はなかなか興味深い。行動経済学って面白い。
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高校生相手にお話されたことがベースになっているからか、とても読みやすく、理解しやすい一冊でした。一つ一つが興味深かったので、何度も読み直しながら理解深めていきたいと感じました。
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そうなんだよね。サンクコストは無視できないんだよね。人って弱いよね。と改めて実感する本。
アンカーとかナッジとか損失回避とか、実践できれば、もっと賢くなると気付かされる本。
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計画を立てた方が効率が上がる