目覚めの森の美女 森と水の14の物語

  • 東京創元社
2.65
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本棚登録 : 123
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488010973

作品紹介・あらすじ

もしもあなたがこの童話の主人公だったら? 「シンデレラ」「赤ずきん」「ラプンツェル」「ヘンゼルとグレーテル」「ルンペルシュテルツキン」「フェアとブラウンとトレンブリング三姉妹」「白雪姫」「カエルの王様」「青髭」「千匹皮」「ガチョウ番の女」「美女と野獣」「人魚姫」「眠れる森の美女」。14のよく知られたおとぎ話に現代的なひねりを加えて再話した、魅力的な短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 最初の話がものすごくぐっとする内容でその継続を期待して読んだら,二話目以降は私には難しすぎた。
    これがYA作品というのにはビビる。

  • う~~~~ん思ってたのとちと違った感じだたな

  • 【所蔵館】
    羽曳野図書センター

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000940544

  • 解説にあるように確かに詩的な話。ダークファンタジーぽいけど、グダグダ長くなくて読みやすい。なんていうか、読んでると知らないはずの中世の血なまぐさい空気に包まれるような、嫌〜な気分になる(¯―¯٥)今も昔も、場所によってはこの世は女の生き地獄なのはなんでだろう。女が産まなきゃ男は生まれてこないのに。蜂や蟻みたいに、ほんのちょっとのオスだけの方が、世界は暮らしやすいんじゃない?

  • 待っているだけのお姫様じゃなくしてみた、というのはわかるんだが皆魔法に頼ってない?
    最後の話だけ王子様が主人公で、苦労してたどり着いたのに姫が目覚めないのはかわいそうだけど滑稽。

  • 図書館で。
    何作か読んだんですが、あまりに暗い展開が多いので途中で飽きたというかイヤになったというか…
    おとぎ話の世界は女の子が「理想の王子様ゲット」って内容が多いので、その展開にケチを付け出したらこうなるだろうなってのはわかるんだけど。

    なんとなくですが、現代の人間が「源氏物語」を読んでこんなのアリエナイと文句言ってるのと似てるなぁなんてぼんやり思いました。それはそれで昔はそういう文化だったんだから仕方ないじゃない、と自分は思うんですが。
    今の現代でおとぎ話的展開しかなかったらそちらは問題ですけどね

  • ★3.0
    全14編が収録された短編集。全てに共通しているのは、お伽噺をモチーフにしていること。が、普通のお伽噺とは違い、待っていても幸せは訪れないし、時に不幸せな道を辿ったりもする。それでも、自分の運命を誰かに委ねてはいないから、どんな結末でも基本的には素直に受け入れられる。私的には、「靴をはいた娘」「やさしい重み」がお気に入り。前者は未来を切り開く逞しさが、後者は大切な人を信じ抜く強さが印象的。ただ、全体的に詩的な文章で、分かり辛い部分がチラホラと。基のお伽噺が好きな人には、あまりお勧め出来ないかも。

  • 赤ずきんや白雪姫など、よく知られている昔話や童話を独特な角度でリメイク。ちょっとヒンヤリとした読後感が残る。

  • シンデレラや赤ずきん、人魚姫など、有名なおとぎ話を元に、独自のストーリーを作り上げた短編集。

    おとぎ話や昔話の再話は日本でもあるが、これは抑圧された環境下にある女性たちのダークな世界で、つねに血の匂いと悪魔的な淫靡な空気に覆われ、原作とはまったく別の物語に仕上がっている。
    作者は、児童・YA文学の作家でありながら、詩人でもあるそうで、多くを語らずに短文を駆使した幻想的な文章が魅力的。でも、どう見ても大人向きのこの作品が、児童・YAの賞を複数受賞しているというのには驚いた。

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