ライ麦畑の迷路を抜けて

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488013943

作品紹介・あらすじ

大学の文学部の教師の父親と、その優秀な教え子であった母親の次女として生まれた著者は、教育熱心な母親の指導のもと、18歳にして「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に「十八歳の自叙伝」を発表する。全国から寄せられたファン・レターの中に、すでに世捨て人のように隠棲していたJ.D.サリンジャーからの一通があった。二人のあいだに文通が始まり、お互いにお互いを渇望するようになる。イェール大学に入学した彼女は、やがて大学を捨て、当時53歳でホメオパシーと自然食を信奉するサリンジャーとの同棲生活を始める。彼女にとって彼は神のような存在になったが…。知られざるサリンジャー像と濃密な母娘関係に彩られた女流作家の回想。

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな「ライ麦畑でつかまえて」の作者をずっと崇拝していたので、サリンジャーが出てきた時はとても嬉しかった!そして、全部読み終えた頃には非常に衝撃を受けていた。
    。マスコミ嫌いで謎だらけの彼の驚くべき一面を知る事となる。

    アメリカのコラムニストである著者は18歳の時に53歳のサリンジャーと知り合い、大学をやめて彼と一緒に暮らす。

    サリンジャーが登場するのは、この分厚い本の5分の1程度。しかしわずかな期間で別れた後も、サリンジャーの存在や彼との思い出は彼女の人生に影を落とす。

    著者が自分の私生活を事細かに描いている点を、“自分がそんなに注目されていると思っているのだろうか”と揶揄する声もあった様だが、私は一人の女性の人生をとても興味深く読む事が出来た。

  • ★★★★★

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