長弓戯画 (うさ・かめ事件簿) (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 62)
- 東京創元社 (2010年6月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017613
感想・レビュー・書評
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雑踏の中、1人の男が和弓によって射殺された。特殊な凶器、相当な弓の腕を持った者でなければ不可能な犯行の状況。
偶然現場に居合わせた、へなちょこでオネエ口調の少女漫画家マーチ宇佐輝とその編集者カメちゃんこと小亀ミドリは、事件へと巻き込まれていく。
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最初、マーチ宇佐輝のキャラ(口調でなく、頭悪そうな行動しているところ)が嫌で、読むのやめようかな、て思ったんだけど、もうちょっとがんばって乗り越えたら、何かあるかも、て思ってがんばりました。
今回は結果オーライ。
でも、そこまでのめり込んで好きになるほどのキャラでもなかったけど。2人とも。
三人称の文体ながら、視点はいろいろ移る。
でも、メインキャラの2人と警察の間を行ったり来たりしてるだけだから、わけ分かんなくなることはなかった。
これで、例の私が苦手な作家さんのように、犯人だろうと被害者だろうと無関係な人だろうと、いろんな人に視点が移りまくってたら無理だった。
ただ、ラストがなぁ…。
謎解きの結果が納得いかないわけではなく、その推理を披露する、その方法というかが。
カメちゃんの存在感…!
あと、お話はマーチ宇佐輝が謎を解いて終わり、で終わってて、まぁそれでいいんだけど、その後がねぇ。犯人が捕まった後の、いろいろ、仕事とか、どうなっちゃうんだろう…て、余計なことだけれど考えちゃう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オネエ言葉の少女漫画家とドSな編集者が殺人事件に巻き込まれ…というユーモアミステリ。
和弓を使った殺人というのは珍しいが、ネタは短編でよかった気がする。
でも主人公二人の掛け合いは楽しかった。キャラを愛でられるかで好き嫌いが分かれそう。 -
トリックがありがちすぎて長編では厳しいものを感じます。ユーモアものとしての雰囲気は悪くないのですが、短編のほうが良かったかも。
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おねえな話し方の漫画家、うさぎさんと
ドSな編集者カメさんが殺人事件に遭遇。
なんでだか、真犯人を探すことに・・・
優しい宇佐輝さんは、なかなか男らしくて紳士的。
乱暴な喋りの男の人より、いいかも。
和弓というのも奥深く、馴染みがない分ミステリー。
犯人は、もしかして・・・の感じで、
ビックリなような残念なような・・・感じで終了。
もしも続きがあるのなら、
宇佐輝さんのうさぎさんたる所以を知りたいなぁ -
編集者が妻になったら漫画家は田舎の刑事になるのかなという突っ込みをしたくなるが、トリックはちゃんとしていたし、ミステリーとしては上出来。和弓ならではの特徴を掴んで問題提起されている。ただ弓はいいけれど、矢はそれでいいのかしらとちょっと首を傾げてしまったので、★が一個減った。跡が残りそうな気がしてならない。次作に期待を持たせる終わり方なので、トリックのパワーアップも期待。ちなみにすっぽん、ガメラはわかるが、カメバズーカはわかりにくいと言う人、多かったに違いない。個人的には大笑いしたが。
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東京創元社ミステリ・フロンティア。ポップで楽しめるミステリが好きな私は表紙だけで手にとってしまうのです。大学生が和弓の矢で殺害された現場に居合わせ、また被害者が講演を依頼したサークル部員だったところから、おネエ言葉をつかう漫画家が真犯人を探すことに。彼と編集者のかけあいは、作品をポップにしようとする意図がわかっていてもノってしまう楽しさあり。探偵役の漫画家が見た目とは違う中身を持っていて、そこにも彼を変えた謎がありそうだというところで終わらせているので、シリーズの続きも読みたいです。
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読みやすい。そして何だか古い印象もある。…昭和感?
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「美男子なれどヘナチョコな少女漫画家マーチ宇佐輝先生と、ドSの編集者カメちゃん」が事件に巻き込まれる、というお話です。実にわかりやすい。
「田舎の刑事」シリーズの作者の初の長編小説。初だからかそうかわかりませんが、最後というか犯人はちょっと唐突な印象がぬぐえなかったけども。それっぽい伏線とかあったっけ???
でもこういうコメディタッチのミステリっていいですね。読んでて疲れないし。続編があったら是非読んでみたいです。 -
雑踏のなか、和弓で男性が射殺される。
そこに居合わせたのが、漫画家の大先生とドSな編集者!?
コメディ・ミステリ新シリーズ。
コミカルなのにしっかりミステリ。田舎の刑事より好みかも(笑)
カメちゃんのドSっぷりが可愛いです。へなちょこな先生もかっこいいけど。 -
キャラが強烈。以外におもしろく読めた。続きも楽しみ。