君の知らない方程式 BISビブリオバトル部

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 193
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488018245

作品紹介・あらすじ

秋学期が始まり、“校内コスプレ大会”ワンダー・ウィークで盛り上がる美心国際学園(BIS)。ビブリオバトル部も、大会出場者を決める文化祭でのバトルに向けて、マンガバトルやワンダー・ウィークでのバトルなど、活動に力を入れていた。一方、空をめぐって対立することになった武人と銀は、周囲に秘密の“決闘”で決着をつけようとしていた。しかし、空は……。大人気のビブリオバトル青春小説シリーズ、最新刊!

感想・レビュー・書評

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  • 初めての感想になります。

    前作を読み終わった瞬間から、今回の作品が楽しみで仕方なかった。
    「空達はどうなるんだろう?」って気持ちばかり焦ってしまって、次のページを早く読みたくて、でもじっくり読まないと内容が頭に入って来なくて·····。
    最後まで楽しく読みました。次回作が既に気になります。

    BISビブリオバトル部シリーズ、4作品目にして確信しましたが、BISビブリオバトル部を読むには片手にブクログを用意して読むのがオススメですね。
    だって、1ページ捲る事に読んでみたい本のタイトルがどんどん出てくるんですから(笑)
    そりゃあ、本棚も【読みたい】ばかりカテゴリが増えますよね(笑)でも、いつか【読み終わった】にしてみたいです。

  • メインとなる物語展開に関しては、真っ直ぐど真ん中を貫き通したなあという印象。
    世間の評価とは別に、自分が好きなものを好きでいるということ自体が救いとなることが描かれているのが素敵。
    これはしっかりと伝えたい。だからこの本を推そう。

  • 前作の終わり方のせいで早く読みたくて。取り敢えず文庫本が出るのを待てず図書館で借りてみた。そしてストーリーだけを追っかけて読了。うん、まあ、青春だね!という事で後ほど再読します。

  • 今回は、ラブ・バトルだった。

    実際に空ちゃんみたいな立場になったら、困惑&選択不可だろ~なあとは思うけど、女子ーズにそら反感買うわなとも。
    なんかの少女マンガか恋愛小説で、どちらも選べないならどちらにも恋してない…というセリフがあって、真理と思う。
    でも、それも偏見なのか…?
    そして、まさかのThe B ・ B ・ Bラストとは(驚愕)
    ちょっと違うか。

    ビブバトでは、明日香先輩の紹介本が私の黒歴史を絨毯爆撃してきて、痛かった。
    ←有名どころの偽科学にわりと引っかかっている。本の形、活字になられると、頭から信じてしまうところがあったので…;まあ、おかげで情報リテラシーのなんたるかを勉強したので、良いとしよう。うん、気をつけよう。

    BIS を読むとSFを読みたくなる。ほとんど、読んでないから、選び放題だ。

  • 空を巡っての三角関係は、とんでもない着地点に落ち着きました。落ち着いたのか?
    価値観の違いとかの前に、あの結果は個人的感情として受け入れがたいんですけど。
    好きな相手を一人占めしたくて何が悪いの?という。行き過ぎるとダメですが。

    自分の彼女が空みたいなこと言いだしたら、カンベンしてくれよ、ってなりますよ。
    よくもまあ、納得してくれたものだ。

    さてさて、物語はSFというジャンルにおいての空のライバルであろう存在が現れたところで、次巻へ続く。
    知識を誇る以前に、読書を楽しみましょう。という展開になるのかな?

  • ビブリオバトル部シリーズ第4弾です。
    今回は何を書いてもネタバレになりそうなので、これまでのシリーズ中で一番面白かったとだけ書いておきます。(^^;
    今回のビブリオバトルで一番心に残ったのは、武人が紹介した「ティーナ16歳」でした。

  • シリーズの4作目。
    前作のラストで、ビブリオバトル部内で空を巡る恋愛バトルが勃発しました。
    武人と銀、タイプのちがう2人の異性に好意をよせられ、今まではいじめを受けたり、本の世界に逃げ込んだりしていた空は対応の仕方も分からず右往左往。
    BISへと編入してくるきっかけともなった、中学時代のいじめっ子とも遭遇するなど、ヤマ場の多い巻になっていると思います。

    主に今作では、「マンガ」や「ラノベ」にテーマが当てられており、“稚拙な作品を読むのは時間の無駄である”といった批判に対する、著者の答えも印象的ですし、ノンフィクションしか読まない、という信念を固持してきた武人がフィクションのもつ「力」に気がつく、というシーンも印象的でした。
    「フィクションなんて嘘っぱちだ……そんなことはなかった。現実を見ていなかったのは俺の方だ。ライトノベルの作者の中にも、現実をちゃんと見ている者がいた。……当然だ。彼らだってみんな現実の世界に生きてるんだ。俺と同じことに気がついていないはずがなかったんだ。この世界が優しくなんかないことを、フィクションのようではないことを知っていて、それでも世界と向き合い、世界を維持しようと、今も地味な努力を続けてるんだ……。
    <いわゆる日常系と呼ばれる作品群で描かれる「どこにでもあるようないつまでも続く平凡な日常」なんてものは、実はこの世界のどこにも存在しないんだと思う。むしろよくある物語の主人公のように、どれだけ頑張っても勝てないような強大な敵と戦ったり、どうにもらない不条理で理不尽な現実に必死で抗うことこそ、誰もが日常的にやっていることだと思うんだ。……確かに、優しい世界なんてものは存在しない。だけど、世界が人に優しくなくても、人が人に優しくなることはできると思う。どこにでもあるような平凡な日常を維持するために、みんな陰で努力とか我慢をしてるんだ。誰かがキレて刃物振り回すだけでくだけちるような脆い日常を維持するための努力や我慢のことを、きっと「優しさ」と呼ぶんだ……優しい世界よりも、優しくない世界でそれでも優しくあろうとする人間の方が尊いお思う>」

    ただ、一般に言われる「モラル」がその人の生き方を束縛しているとき、その「モラル」は果たして正しいのか、という理論には、一概に肯定できない部分も、個人的には感じます。
    例えば、同性愛などについては、一昔前とは状況も変わっていますし、価値観が変容することもありうると思いますが……空の出した答えには、少し違和感もあるような。
    それこそ「フィクション」ですし、それぞれの価値観でもあるし、それを否定されて傷つくこともあるのでしょうけれど。

    ともあれ、次巻ではいよいよ高校生全国ビブリオバトル大会の模様も描かれそうですし、BB部の部員達が紹介してくれる本はどれも魅力的ですし、まだまだ目の離せない、続きの気になるシリーズです。

  • モラルが人を不幸にするならモラルの方を変えてしまえば良い。より幸せになるためにルールそのものを変えてしまおう。

    ↑この思考って案外難しのだけど、なるほど多くの世界を知る本好き、物語好きなら、比較的発想しやすいのかも。

    本好きのための小説と言っていいシリーズ4作目のテーマはマンガとラノベ。BB部内恋愛では三角関係が発動し、人間模様の変化と本の紹介が入り混じりワクドキ楽しい展開になっている。そしてまた読みたい本が30冊くらい増えた。

    恋愛模様の決断は、キャラ的な意外性はあれど複数愛肯定派としては有り。

  • ハルロックを読んでみたいと思いました。

  • 急展開でいきなり三角関係。青春です。恋の行方も気になるけれど、ビブリオバトルで紹介される本も、あいかわらずバラエティに富んでいて面白いし、紹介の中に込められたメッセージがすごい。こんな本あるわけないよってのが、ちゃんと存在するのがこのシリーズの良いところで、でも、巻末リストを見て紹介されている本の多さに気後れして、読むところまで行かないのが、贅沢な悩み。

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著者プロフィール

元神戸大学教授

「2023年 『民事訴訟法〔第4版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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