何が困るかって

著者 :
  • 東京創元社
2.87
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本棚登録 : 833
感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488027445

感想・レビュー・書評

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  • 奇妙な味わいの短編16本収録
    ほんとにショートショートのものもあるので一個一個の説明は省きます。

    感想としては「好みじゃなくて、残念」
    んー、何といえばいいのか。
    設定は確かに奇妙なんだけど、「それがどうした」って感じでラストに無関係だったり、独白部分が(まぁ、ストレートっちゃぁストレートだけど)反吐が出るくらい醜悪ですごく不快だったり、途中まで誰がどんな状況にいるのか一人称であるがゆえにわからなかったり(これを利用しての奇妙な味ではあるんですが)。
    「和菓子のアン」や「ワーキングホリデー」などのちょっと度が過ぎるくらいのやさしい味わいを期待してると痛い目にあいますので、これを読まれる方は覚悟がいると思います。

  • どの物語も中途半端な終わり方と言えばそれまでなのだが、その先の結末は我々読者に委ねられている様な印象を受けた。
    平凡な短編から時折気味の悪い物まで、幅広く書かれているのでは無いのだろうか。
    今まで読んできた作品とは、また別の意味で面白いと感じた。

  • 坂木司さんは、和菓子のアンやワーキングホリデーなど好きだったが、この本はちょっとテイストが違った。読みながら、そう言うことか、と思うものもあったが全体的にもやっとする後味の話が多かったかな。こういう作品もあるんですね。この中では「勝負」が爽やかな感じでよかった。

  • 坂木さんの短編集、ブラック系

    坂木さんの小説は大抵読みました。
    人の死なないミステリー、さわやか系 というのが多いのですが、
    たまにブラックな小説があります。
    「短劇」、本作品、「肉小説」? 

    主人公は誰? 男? 女? 年寄り? 赤ちゃん??
    ラストに行くまでわからないことも。
    それから、意味がわからないまま終わってしまった編も。

    このなかでは、洗面台はいい感じでした。

  • 和菓子のアンが好きで、
    そんなイメージで読み始めたらドンデモない・・・。
    世にも奇妙な物語のような怖くて不思議な短編集だった。
    活字で想像しながら読むので、
    テレビなんかよりもよっぽど怖い。

    『洗面台』は唯一の救い。

  • 切なかったり、幸せだったり、恐ろしかったり、美しかったり──あらゆる物語の楽しみが、ここにあります。待望のショートストーリー集!

  • 短編集
    読みやすい
    まぁまぁ

  • 18作品の短編と後書き。
    とっても短編なので、通勤にはちょうど良かったです。
    くすりと笑える話もありましたけど、奇妙なきみ悪い話もあって、読後感は、個人的には今ひとつ、かな…

  • 短編 ダーク

    図書室

  • オチがよく分からないものや、最初から透けて見えるぐらい単純なものもあった。洗面台と、実は男が喋っていたやつは好きだった。うーん、微妙。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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