- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488028718
作品紹介・あらすじ
生放送中のテレビスタジオで主演女優が殺害された! 自らが手掛けたミュージカル仕立てのドラマ撮影現場での殺人に、駆け出しミステリ作家・風早勝利と、名バイプレイヤー・那珂一平が挑む! 戦前の名古屋を活写した『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』、年末ミステリランキングを席巻した『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』に続く、〈昭和ミステリ〉シリーズ第三弾。ミステリ作家デビュー50周年&卒寿記念出版。
感想・レビュー・書評
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昭和三部作の三作目。前作までのネタバレもろに食らうので注意。駆け出しミステリ作家となった風早がシナリオを書いたミステリドラマの生放送中に主演女優が刺殺された。スタジオは締め切られていたため犯人はその中にいるはずなのに該当者が浮かばない。風早と美術担当の那珂がこの謎に挑む。前作高校生の風早が一気に大人になっているけど中身がそう変わっていないのには一安心。近所のおばちゃんか私。テレビの黎明期の舞台裏が実在の芸能人や実際放送された番組名を挙げながら語られていくのはとても面白かったけど(辻さんだからリアルタイムの体験だろうし)事件発生までが長くてちょっとダレた。トリックも前作までと比べたら小粒で動機もなんだかなぁ。ちょっと残念。
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テレビ局で働いていた作者の青春ミステリ。衆人環視のスタジオでの主演女優の殺人。
このシリーズ共通なのですが、ストーリーや雑学が散漫で読みにくいことはこの上ない。ただ、結末の中に、「この時代だからこそのジレンマ」を3部作全てに突っ込んでくるのは素晴らしい。 -
十二年周期の昭和物ならば、60年のミステリを望むのは酷かな。
でも、48年は、その後のみんなの様子を知りたくなる。
推理小説というよりも、小林信彦さんの初期テレビ物に近い感じ。 -
馬鹿みたいな話!なるほど、そうだな?
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昭和ミステリ3部作をこれで読み終わり。
3作の中では本作が一番好み。
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テレビ黎明期の熱気が感じられます。元テレビの中の人。