- Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488103057
感想・レビュー・書評
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悪くないんだけど、本格推理ものとして見ると、犯人にしろトリックにしろ地味な印象。
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一事不再理を使ったトリックはポアロでもあったので、それほど意外ではなかったけど面白かった。
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いわゆる「本格推理小説」って、何なのでしょうかね。
ヴァン・ダインは、『グリーン家』『僧正』に継いで本作が三作目の挑戦になりますが、「本格推理小説」というものに対する疑問を抱かせる作家です。それは、クリスティやクイーンを最近読んでないからなのですが。
本作も途中で犯人は判るし、トリックと呼べるほどのトリックはないし、犯人との頭脳心理戦を手に汗握って見守る作品ではありませんが、ファイロ・ヴァンスらしい衒学に溢れています。この手のミステリーが好きな人には佳作じゃないでしょうか。 -
発表作順番にヴァンダインを読んでいるが、良く出来た作品ではないか。
技巧も構成も手馴れた感じがする。
もっと評価されてもいいとは思うが、いかんせん事件自体が地味か。
私的ヴァンダインの最高傑作。 -
ヴァンスもの。とある人物に疑いが向けられ、ヴァンスはそれが犯人の狙いだという、完全犯罪に立ち向かう作品。完全犯罪というだけあって、なんだかよくわからない作品のように思いましたが、犯人はおおよそわかるかも。それでもって、最後の決着方法は予想できた上、うーんという感じではありますね。とはいえ、その錯誤する事件内容はなかなか面白かったです。
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エジプト博物館内で発見された死体。
あらゆる証拠が容疑者であるブリス博士の犯行だとしめす中、ヴァンスはその証拠を徹底的に否定していく。
そしてヴァンスが出した最後の結論は?
2007年4月6日再読
2009年2月13日再読 -
エジプト博物館内で殺されていた死体が示す明確な犯人。
ファイロ・バンスの苦悩が始まる。
エジプト考古学に関する果てしない薀蓄を乗り越えると、そこにあるのはファイロ・バンスの鮮やかな推理。
ある意味どんでん返しものだけれども、すっと事件が型に嵌る様は爽快。
しかし法的には手を出すことのできない犯人にファイロ・バンスの下した鉄槌の後味の悪さはいかがなものかと。時代を考えると仕方がないのかなぁ。
さすがヴァン・ダインだけあって読ませるが、なんとなくすっきりはしなかった。 -
ありすぎた証拠