カブト虫殺人事件 (創元推理文庫 103-5)

  • 東京創元社
3.34
  • (6)
  • (4)
  • (17)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 114
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488103057

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 悪くないんだけど、本格推理ものとして見ると、犯人にしろトリックにしろ地味な印象。

  • 一事不再理を使ったトリックはポアロでもあったので、それほど意外ではなかったけど面白かった。

  • いわゆる「本格推理小説」って、何なのでしょうかね。
    ヴァン・ダインは、『グリーン家』『僧正』に継いで本作が三作目の挑戦になりますが、「本格推理小説」というものに対する疑問を抱かせる作家です。それは、クリスティやクイーンを最近読んでないからなのですが。
    本作も途中で犯人は判るし、トリックと呼べるほどのトリックはないし、犯人との頭脳心理戦を手に汗握って見守る作品ではありませんが、ファイロ・ヴァンスらしい衒学に溢れています。この手のミステリーが好きな人には佳作じゃないでしょうか。

  • 発表作順番にヴァンダインを読んでいるが、良く出来た作品ではないか。
    技巧も構成も手馴れた感じがする。
    もっと評価されてもいいとは思うが、いかんせん事件自体が地味か。
    私的ヴァンダインの最高傑作。

  • ヴァンスもの。とある人物に疑いが向けられ、ヴァンスはそれが犯人の狙いだという、完全犯罪に立ち向かう作品。完全犯罪というだけあって、なんだかよくわからない作品のように思いましたが、犯人はおおよそわかるかも。それでもって、最後の決着方法は予想できた上、うーんという感じではありますね。とはいえ、その錯誤する事件内容はなかなか面白かったです。

  • エジプト博物館内で発見された死体。
    あらゆる証拠が容疑者であるブリス博士の犯行だとしめす中、ヴァンスはその証拠を徹底的に否定していく。
    そしてヴァンスが出した最後の結論は?

     2007年4月6日再読

     2009年2月13日再読

  • エジプト博物館内で殺されていた死体が示す明確な犯人。
    ファイロ・バンスの苦悩が始まる。
    エジプト考古学に関する果てしない薀蓄を乗り越えると、そこにあるのはファイロ・バンスの鮮やかな推理。
    ある意味どんでん返しものだけれども、すっと事件が型に嵌る様は爽快。
    しかし法的には手を出すことのできない犯人にファイロ・バンスの下した鉄槌の後味の悪さはいかがなものかと。時代を考えると仕方がないのかなぁ。
    さすがヴァン・ダインだけあって読ませるが、なんとなくすっきりはしなかった。

  • ありすぎた証拠

全11件中 1 - 10件を表示

ヴァン・ダインの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×