ミス・マープルと13の謎【新訳版】 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488105464

感想・レビュー・書評

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  • ミス・マープル作品を初めて読みました。
    やっとです。
    ミス・マープルの少し皮肉で軽妙な語り口はとても楽しいです。
    そしてどの人物も魅力的で会話がお洒落。
    まだまだクリスティ女史の小説を新鮮な気持ちで読むことができます。
    幸せですよね。

  • 一話ごとが短くて読みやすく、どの話も面白かったです。

  • 「愚かなひとたちは世のなかにたくさんいます。愚かだからこそ、なにをしても、すぐにばれてしまう。ところが、愚かでないひとたちだって、世のなかにはけっこういるわけで、そういうひとたちが確固とした道徳観念をそなえていないかぎり、いったいなにをしでかすか、思えばみぶるいがしてくるはずですよ」

    2021/12/13読了
    『スタイルズ荘の怪事件』がポワロ初登場作なら、本作がミス・マープルの実質的初登場作。「こういう人は、こんなことをするだろう(しないだろう)」という思い込みの盲点をしばしば突いてくるクリスティだが、思えばその2大探偵も「らしくない」ことでは共通している。ポワロは、大戦で英国に亡命してきた妙なベルギー人、そしてミス・マープルは地元の村から殆ど出たこともない婆ちゃんである。人は見かけに依らないことがあり、見た目で侮ってかかるなど以ての外――-というメッセージが込められている訳ではないだろうけど。

  • 目新しさはないけれど面白い。バンガローの話は特に秀逸。

  • ミス・マープルが初登場した作品。
    旧訳で?一度読んだことがあるはずなのだが、全然覚えていないので再度楽しめた。

  • ミス・マープルが最も輝いているのはこの短編集です。真相を知っている昔の怪事件を語り、推理を楽しむ火曜クラブ。ミスマープルは見事な推理で解決する。そして最高傑作は「火曜クラブ」。コジーなミステリのミスマープルの魅力は短編にこそある

  • ミスマープルとは

    アガサクリスティが生み出した名探偵はポアロとミスマープルの2人で、ミスマープルは「ジェーン・マープル」という名前である。未婚の女性だったのでミスマープルというわけです。

    イギリスの田舎生まれという設定で、チェシャー州のマープル・ホールという実在した建物から彼女の名前を作
    ったとか。幼い頃はドイツ人の家庭教師をして、16歳でフィレンツェの寄宿学校に入るなどの少女時代もある
    が、最初から老女という「経験豊かな」人間で、観察力のある人物という設定で登場する。

    1人暮らしであるが、甥で作家のレイモンドがやってきて心配してくれたり、近所付き合いもしっかりしてい
    た。趣味は編み物とクロスワードパズル、バードウォッチング。

    アガサクリスティは「もし私に千里眼があったなら、最初から少女を探偵として登場させ、私と一緒に成長する
    探偵を作ればよかった」と語っている。それくらい長きにわたってアガサクリスティの人気シリーズとして連載
    する

  • 「火曜クラブ」

  • クリスティが生み出した名探偵と言えば、ポワロとこのミス・マープル。前書きでクリスティが、ファンがポワロ派とミス・マープル派に分かれる、と言ってますが、女性やコージーミステリファンはミス・マープル派が多そうな気が。
    見た目は古風で温和なミス・マープルが、編み目を数えつつ鋭い観察力と蓄積された経験でゲストが語る謎を解き明かしていくパターンは実に痛快です。
    それぞれのキャラクターの語り口で、細部分まで分かりやすく表現しているのはさすがクリスティ。手がかりはしっかり出すフェアプレー精神も心地良く、時に悪戯心も垣間見え、飽きることがありません。ミス・マープルの抑制された感情と、あらゆる人間への包容力故か、どの話も決して重苦しくならないのも魅力。もっとこのシリーズを読んでみたくなります。
    「クリスマスの悲劇」の中の、「若い人は、老人が証拠もなしに他人を誹謗中傷するのは罪深いと非難するけれど、そういう若い人達だって何か言う前に立ち止まって考えることはしない」という言葉に、これは現代でも普遍だと気付きました。小さな村で生きてきながら人間なんて似たり寄ったりだと看過していたミス・マープルが現代に生きていたら、これだけ世界が狭くなったことをなんて表現するでしょう。



  • 初ミス・マープル。
    むかーし、アニメは見たことあるので、ミス・マープルの存在は知っていた。
    めっちゃ面白かった。
    ただただ集まった6人がお互いに事件の話を持ち寄って謎解き大会するだけの話ではない。
    最後の2篇で「うわー!」ってなった。
    『アシュタルテの祠』と『動機対機会』くらいしか犯人とトリックわからなかった。
    悔しい〜笑
    クリスティもいろいろ読みたいなぁ

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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