カリオストロ伯爵夫人 (創元推理文庫 107-8 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488107086

感想・レビュー・書評

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  • ルパンものは,1作づつ,違うルパンが現れるように7変化。

    カリオストロ伯爵夫人のような魅力的な女性が現れるのも,フランスものの特徴だろうか。
    イギリスのホームズに対してフランスのルパンという文化の対比ができるかもしれない。
    人の心の動きの機微に触れるのはルパンだと思う。

  • ルパン三世「カリオストロの城」の題材の一部かな。

  • ルパンとジョジーヌのやりとりがカッコ良くてワクワクしてたまらないです。
    すごく面白かった…!!

  • それにしてもルパンが自転車に乗って活躍するなんて!!

  • 青年ラウール・ダンドレジーの愛と冒険。クラシック!

  • フランスの作家「モーリス・ルブラン」の長篇ミステリ作品『カリオストロ伯爵夫人(原題:La Comtesse de Cagliostro)』を読みました。

    『強盗紳士ルパン』に続き、「モーリス・ルブラン」の作品です。

    -----story-------------
    「ラウール・ダンドレジー」は、二つの組織が追う莫大な宝石のありかをめぐる抗争に巻きこまれた。
    天性の美貌と才智に長けた悪の華、妖しい魅力をもつカリ「オストロ伯爵夫人」とは何者か? 
    そして中世の修道院の財産の行方は? 
    「クラリス」への思慕を胸に秘め、若き「アルセーヌ・リュパン」が財宝の謎をめぐって繰り広げる、妖魔との血戦。
    -----------------------

    1924年(大正13年)に刊行された「怪盗アルセーヌ・ルパン」シリーズの作品で、若干20歳の「アルセーヌ・ルパン」の冒険を扱った物語… 『妖魔の呪』、『魔女とルパン』という邦題もあるようですね、、、

    6歳のときの『女王の首飾り』を除けば、本作品が「ルパン」にとっての最初の大冒険で、後のシリーズで扱われる4つの謎が提示される展開になっていました… ファンにとっては垂涎モノの作品ですね。

     1 二十歳のアルセーヌ・リュパン
     2 一七八八年生まれのジョゼフィーヌ・バルサモ
     3 審問法廷
     4 沈む小舟
     5 七本枝のうちの一本
     6 警官と憲兵
     7 カプアの逸楽
     8 うたつの意思
     9 タルペイア野岩
     10 いためられた手
     11 古い灯台
     12 錯乱と天才
     13 僧侶の金庫
     14 《地獄から来た女》
     エピローグ

    20歳の「アルセーヌ・ルパン」は「ラウール・ダンドレジー」と名乗り、美少女「クラリス・デチーグ」と将来を誓い合っていた… 二人の結婚を許さぬ「クラリス」の父「ゴドフロア・デチーグ男爵」が怪しげな仲間たちと一人の女に死刑宣告する様子を目撃した「ラウール」は、危険を冒してその女の命を救う、、、

    妖艶な美女の名は「ジョゼフィーヌ・バルサモ」、人呼んで「カリオストロ伯爵夫人」… その正体は、世紀の怪人物の末裔を称し、絶世の美貌で男たちを魅了する腕利きの女盗賊だった。

    「ジョゼフィーヌ」は権謀術数を駆使する怪人「ボーマニャン」を相手に、普仏戦争のどさくさで失われた秘宝・フランス修道院の財宝を巡る争奪戦にしのぎを削っていた… その闘争の最前線に一人の若者が割り込む、、、

    「ラウール」は、「ジョゼフィーヌ」から泥棒の手ほどきを受け、彼女との激しい情事に溺れ、やがて敵味方に分かれて、三つ巴の死闘を展開… 妖艶なる強敵を相手にした若き「ルパン」が縦横無尽に大活躍し、「ルパン」最後の冒険となる『カリオストロの復讐(原題:La Cagliostro se venge)』に繋がる展開になっていましたね。

    ちょっと冗長な感じはしましたが、暗号の謎を解いてからの終盤の展開は面白かったかな… いつか『カリオストロの復讐』を読んでみたいですね。


    以下、主な登場人物です。

    「ラウール・ダンドレジー」
     アルセーヌ・リュパン

    「ゴドフロア・デチーグ」
     男爵

    「クラリス・デチーグ」
     デチーグ男爵の娘

    「オスカール・ド・ベンヌト」
     デチーグ男爵のいとこ

    「ボーマニャン」
     陰謀団の首領、デチーグ男爵の友人

    「ダルコール」
     公爵、デチーグ男爵の友人

    「カリオストロ伯爵夫人」
     なぞの女、ジョゼフィーヌ・バルサモ

    「レオナール(ラヴォルネフ公爵)」
      ジョゼフィーヌ・バルサモの手下、馭者

    「ドミニック」
     ジョゼフィーヌ・バルサモの手下、召使

    「コルビュ親子」
     ジョゼフィーヌ・バルサモの手下

    「ブリジット・ルースラン」
     女優

    「ルースラン婆さん」
     ブリジットの母親

  • カリオストロ伯爵夫人 (創元推理文庫 107-8 アルセーヌ・リュパン・シリーズ)

  • リュパンはえげつない。勝手すぎる。信念がない。
    そんな事ばかり目に付いた。

  • アルセーヌ・ルパン・シリーズ

    恋人クラリスの父親ゴッドフロワ・テディグの屋敷で囚われ殺されかけたジセフィーヌ・バルサモの助けたラウール。ジョセフィーヌに恋をするラウール。普仏戦争のどさくさにまぎれて隠された宝を追い。結社、ジョセフィーヌ、ラウールの闘い。ジョセフィーヌの命令でルースラン夫人を拷問したレオナール。レオナールの所業でジョセフィーヌに怒りを覚えるラウール。結社の一員でじあの愛人だったボーマニャンとラウールの対決。クラリスとラウールの結婚。奪われたラウールの息子。

  • 2009/7/19 チェック済み

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著者プロフィール

本名モーリス・マリー・エミール・ルブラン。1864年、フランス、ノルマンディー地方ルーアン生まれ。 1890年頃から小説を発表していたが、1905年に編集者からの 依頼で書いた「アルセーヌ・ルパンの逮捕」が好評を博し、 強盗紳士アルセーヌ・ルパン冒険譚の作者として有名になる。 41年死去。

「2018年 『名探偵ルパン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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