- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488110154
作品紹介・あらすじ
名作揃いのブラウン神父シリーズでも特に傑作が集まっている第三集が、読みやすくなって、新しいカバーでリニューアル! これを読まずしてはブラウン神父は語れないほどの傑作「犬のお告げ」、チェスタトンならではの大胆で奇想天外な密室トリックの名作「ムーン・クレサントの奇跡」、色濃いオカルティズムで後世に多大な影響を及ぼした「金の十字架の呪い」、トリッキーさではシリーズ随一の「翼ある剣」など、珠玉の八編を収録。
感想・レビュー・書評
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今まで再読してるシリーズ中で一番読みずらかった。ミステリー部分よりそこに至るまでの会話が難解。あと似たような設定の話が多かったかも。『ブラウン神父の復活』映像化したら楽しそう。『犬のお告げ』と『金の十字架の呪い』良い。
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冴えない風采ながらも鮮やかな知性を光らせる名探偵ブラウン神父シリーズ3作目。前作とはだいぶ期間が空いているためかシャーロック・ホームズを意識した『復活』が冒頭に収録。解説によると第4作目とは時期的に重なっており意図的に振り分けた模様。そのためか本作では不可能犯罪系というかトリッキーなのが多い。個人的にブラウン神父モノはトリックの宝庫と言われているけど『ムーンクレサントの奇跡』みたいに冒頭の美談めいた話が真相に繋がるみたいな人生の妙味を説いたところに味わいがある気もする。
読んでいて気になるのはブラウン神父は飄々としているのでやはりフラウボーのような相棒をレギュラーで固定して欲しかった。 -
ブラウン神父#3。
私にはやや難解なものが多く、#2の「ブラウン神父の知恵」のほうがすんなり読めた。 -
「世間の人たちは、あれこれなんでも、実証されていない主張をたやすく鵜呑みにしてしまう。これにかかったら、おなじみの合理主義も懐疑主義も沈没です。まったく海の波のように押しよせてくる。その名は迷信という」
2019/8/11読了
傑作の誉れ高き『犬のお告げ』より。迷信をフェイクニュースと言い換えても、全く違和感がない言葉。 -
不可能犯罪が書かれている。心理的、性格的な分析に重点を置いているように思う。「犬のお告げ」は解説にある「密室トリックと凶器の行方を突き止めるブラウン神父の推理」は見事だと思うが誰が犯人かは、あまりにもストレート過ぎるように思えた。「ダーナウェイ家の呪い」が一番好きだ。トリックには想像するとゾッとするが、トリック自体にはとても驚かされた。本棚の秘密に関しては、後味悪く、解説を読んでニヤリとさせられる。
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ドラマ化もされている人気短編集の3冊目。ミステリというよりは筆者の宗教観・世界観・人生訓のようなものを伝えるためにミステリの仕掛けを利用しているように読めるように思う。純粋に娯楽としてどうかと言われれば、他によい作品がありそう。10年後に読んだら評価が変わるかもしれない。
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訳者は同じ…でも格調高い訳で読後は満足感w。
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新版となって読みやすいとなっているが言い回しがくどすぎて読みにくい。折角の名推理が頭に入ってきません。短編集で私の中では『犬のお告げ』が良かったです。
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「童心」「知恵」に続くブラウン神父シリーズ3作目。
文章自体に癖があるので慣れるまでは読みにくい。
ただ真相がわかった瞬間そういうことか!と納得できるからつい読んでしまう。
奇想天外のトリックも良いけど個人的に「ギデオン・ワイズの亡霊」のシンプルなトリックが好き。 -
ブラウン神父シリーズの第3集目。1,2と読んできて、この3が1番面白い作品が多かった。