あるスパイへの墓碑銘 (創元推理文庫 137-2)

著者 : エリック・アンブラー 小西宏

• 東京創元社 (1961年2月3日発売)

感想・レビュー・書評

[帆掛船さんの感想 · 2023年9月3日]

発表は第二次大戦直前の1937年の、いまや古典のスパイ小説。戦争の足音が迫っているのが判っていたのが、この時代に生きた人達の認識だったよう。重苦しく生き難い時代だったんだろうな。

[クークーさんの感想 · 2020年12月30日]

古い作品とはいえ名作と言われる小説にはそれだけの根拠がある。本格謎解きとスリルサスペンスを併せ持つ見事な名作スパイ小説。南仏に避暑に来た青年のカメラに写っていたツーロン軍港の機密写真。青年は国外追放を迫られる。自ら真犯人を見つけ出せるのか！本を閉じられない面白さでした