007/薔薇と拳銃 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M フ 10-5)
- 東京創元社 (2007年6月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488138073
感想・レビュー・書評
-
「ナッソーの夜Quantum of Solace」は平安時代の説話文学みたいで面白かった。いずれも映画化より前の時代設定で、フーヴァー、ダレス、バチスタといった人物が出てくるし第二次大戦の話も多い。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イギリスの作家「イアン・フレミング」の冒険スパイ小説集『007/薔薇と拳銃(原題:For Your Eyes Only)』を読みました。
「イアン・フレミング」作品は昨年の4月に読んだ『007/カジノ・ロワイヤル』依頼ですね、、、
「ディック・フランシス」、「コリン・デクスター」、「ボブ・ラングレー」、「ジャック・ヒギンズ」に続き、イギリス作家の作品です。
-----story-------------
【007映画最新作『007/クォンタム・オブ・ソラス』原作『ナッソーの夜』収録】
英国秘密情報部の腕利きエージェント、「007」こと「ジェームズ・ボンド」。
祖国の平和と安寧のため、世界を股にかけ危険な任務を遂行する。
パリ郊外の静かな森に隠れ潜むソ連の情報機関を破壊する『薔薇と拳銃』、ジャマイカで荘園主夫妻を殺害した、凶悪なナチの残党の男を暗殺する『読後焼却すべし』、ローマからベニスに通じる麻薬密輸ルートを追跡する『危険』、セーシェル諸島のサンゴ礁を舞台に、アメリカ人の富豪の死を描いた『珍魚ヒルデブランド』、植民地総督が「ボンド」に語る、一組のカップルの数奇な運命『ナッソーの夜』の全5編を収録。
解説=「石上三登志」
-----------------------
1960年(昭和35年)発表の冒険スパイ小説「007」シリーズの第1短編集で、以下の5篇が収録されています、、、
ちなみに、本作品は1964年(昭39年)に翻訳された際のタイトルは『007号の冒険―秘密情報部007号』だったそうです。
■薇と拳銃(原題:From a View To A KIll)
■読後焼却すべし(原題:For Your Eyes Only)
■危険(原題:Risico)
■珍魚ヒルデブランド(原題:The Hildebrand Rarity)
■ナッソーの夜(原題:Quantum of Solace)
■解説 マゾヒストに愛をこめて―私のフレミング伝 石上三登志
フランス、サンジェルマンの森を舞台に、「ボンド」が殺し屋(ソ連の情報機関)とバイクで対決する『薔薇と拳銃』、
ジャマイカで荘園主で「M」の知人でもあった「ハヴロック夫妻」が殺害される… カナダの森を舞台に、凶悪なナチの残党「ハマーシュタイン」等を「ボンド」が暗殺する『読後焼却すべし』、
「クリスタトス」と「コロンボ」という対立する密輸業者が絡むローマからベニスに通じる麻薬密輸ルート… ヴェネチアなどイタリア沿岸部を舞台に「ボンド」が密輸ルートを追跡する『危険』、
セーシェル諸島で休暇を過ごしていた「ボンド」は、鼻持ちならないアメリカの富豪「ミルトン・クレスト」の豪華ヨットで珍魚ヒルデブランドの捕獲に向かう… 無事にヒルデブランドを捕獲した帰りの航路で「クレスト」が死体となって発見されるというミステリ調の『珍魚ヒルデブランド』、
バハマの首都ナッソーでの調査を終えた「ボンド」がマイアミへ発つ前の前日に出席したディナー・パーティー… そこに同席した植民地総督が、ある一組のカップルの数奇な運命について語るヒューマンドラマっぽい『ナッソーの夜』、
という5篇でしたが、イチバン面白くて、印象に残ったのは『読後焼却すべし』でしたね… 『007 ユア・アイズ・オンリー』のタイトルで映画化された作品の原作で、「ボンド」が、復讐を果たすために弓を武器に「ハマーシュタイン」等に近付いていた「ハヴロック夫妻」の娘「ジュディ・ハヴロック」と協力して暗殺を果たす展開が「007」シリーズらしくて良かったですね。 -
記録。
-
薔薇と拳銃
イアン・フレミング[著] 井上一夫[訳]
創元推理文庫
ISBN978-4-488-13807-3
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488138073
クォンタム・オブ・ソラス 原作「ナッソーの夜」収録 -
本屋で見て衝動買い。創元社は訳が良いと聞いて買ってみました。大人で抑制が利いてるところがイギリスぽくていいです。映画とはまた違った趣。
-
1タイトル目の「薔薇と拳銃」のみ読了。
これは映画化されていない、短編です。
短いなりに、ボンドの世界観が出ていて素敵でした。
情景描写の書き込みなどが素晴らしいのですよ。