ホワイトコテージの殺人 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
3.00
  • (1)
  • (5)
  • (24)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 106
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488210076

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アリンガムが弱冠23歳の時に物したキャンピオンものではない長編。それなりに楽しめるけれど、「若い」。粗くて強引な展開に戸惑いながらも、探偵と相棒役がまあまあチャーミングなのでなんとなーく許せてしまうかな。who done itは…まずもって推理の鍵が読者に隠されていてアンフェア(消去法で確定できてしまうとはいえ)だし、当時はちょっとした衝撃だったかもしれないが、今となってはどうということもない。アリンガム全作読破しよう!という意気の方専用。

  • 古き良き時代のミステリー。
    結末は何となく予想がついた。
    ただ、それまでの経過がちょっと意味もなくダラダラ感が。
    違うシリーズもあるようなのでそちらを読んでみようかな。

  • 2018/8/2

  • 2018/07/08読了

  • 謎の提示(導入)がなかなか面白い。白亜荘にいた人間全員に犯行が可能だった状況、各自が何かを隠し事をしていて聴取でいちどに全てが明らかにならないという、情報が開示されるスピードの調整具合(これにより、次の章が気になって読み進めるという推進力になってる感じ)。合間に挟まる英国っぽいくすぐりと、あの時代の作品お約束のヒーローとヒロインのロマンス。
    途中場面をフランスに移動させるのですが、そこら辺から微妙に話の展開がぎこちないなぁ?と思っていたのですが、巻末の解説によるとこの作品、1928年の作で著者は23歳、しかも初のミステリ長編と……なるほど、初々しさの結果なのだと理解。
    キャンピオンのシリーズものほど鮮やかさや軽妙さはまだない感じの初期作品、楽しませて貰いました。

  • 『キャンピオン氏の事件簿』が面白かったので購入。
    今となっては『意外な結末か?』という観点ではやや疑問が残るのだが、ストーリーは面白かった。刊行当時はかなり斬新だったんじゃないかなぁ。巻末の解説も色々と興味深いエピソードが紹介されていて良かった。もうちょっと邦訳増えて欲しいな〜。

全16件中 11 - 16件を表示

著者プロフィール

本名マージェリー・ルイーズ・ヤングマン・カーター。1904年、英国ロンドン生まれ。別名マックスウェル・マーチ。文筆家の家系に育ち、16歳で長編小説を書き上げる早熟の天才ぶりを見せ、1923年に冒険小説"Blackerchief Dick"を発表、27年には犯人当ての長編ミステリ「ホワイトコテージの殺人」を新聞連載している。"The Crime at Black Dudley"(29)に端役で登場したアルバート・キャンピオンは"Look to the Lady" (30)以降の作品でシリーズ探偵となる。映画化された「霧の中の虎」(52)や英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞の次点長編「殺人者の街角」(58)など、数多くの長短編が書かれた。66年、シリーズ19作目の長編"Cargo of Eagles"を執筆中に死去。同作は夫フィリップ・ヤングマン・カーターによって補筆・完成された。

「2023年 『ファラデー家の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マージェリー・アリンガムの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
米澤 穂信
ヘレン・マクロイ
ドロシー・L・セ...
今村 昌弘
エリス・ピーター...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×