- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488210076
感想・レビュー・書評
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アリンガムが弱冠23歳の時に物したキャンピオンものではない長編。それなりに楽しめるけれど、「若い」。粗くて強引な展開に戸惑いながらも、探偵と相棒役がまあまあチャーミングなのでなんとなーく許せてしまうかな。who done itは…まずもって推理の鍵が読者に隠されていてアンフェア(消去法で確定できてしまうとはいえ)だし、当時はちょっとした衝撃だったかもしれないが、今となってはどうということもない。アリンガム全作読破しよう!という意気の方専用。
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古き良き時代のミステリー。
結末は何となく予想がついた。
ただ、それまでの経過がちょっと意味もなくダラダラ感が。
違うシリーズもあるようなのでそちらを読んでみようかな。 -
2018/8/2
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2018/07/08読了
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謎の提示(導入)がなかなか面白い。白亜荘にいた人間全員に犯行が可能だった状況、各自が何かを隠し事をしていて聴取でいちどに全てが明らかにならないという、情報が開示されるスピードの調整具合(これにより、次の章が気になって読み進めるという推進力になってる感じ)。合間に挟まる英国っぽいくすぐりと、あの時代の作品お約束のヒーローとヒロインのロマンス。
途中場面をフランスに移動させるのですが、そこら辺から微妙に話の展開がぎこちないなぁ?と思っていたのですが、巻末の解説によるとこの作品、1928年の作で著者は23歳、しかも初のミステリ長編と……なるほど、初々しさの結果なのだと理解。
キャンピオンのシリーズものほど鮮やかさや軽妙さはまだない感じの初期作品、楽しませて貰いました。