ニコチン・ウォーズ (創元推理文庫 M ハ 13-1)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488226022

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  • 1980〜90年代のアメリカでの喫煙擁護のスポークスマンが主人公の物語。フィクションみたいだけれどアメリカの風土が感じられる。そこそこ面白い。前提となる知識がキリスト教の事だったり、ローマの事だったりするので、文化的背景が違うんだなと思った。

  • 映画「サンキュー・スモーキング」の原作である。

    舞台は1990年代のアメリカ。主人公のニック・ネイラーはタバコ研究アカデミーの主任スポークスマンであり、タバコ業界の主張を代弁する仕事をしている。その彼がタバコ反対派と繰り広げるディベートや議論の応酬を面白おかしく描いている。およそ20年前の話なので登場する政治家や映画俳優に馴染みがなく、調べないと実在する人物なのか分かりにくい。その点、映画では上手く現代に合わせていると思う。

    映画を観賞した後に読むと登場人物のイメージが容易で読みやすい。ただ結末は異なるので、そのイメージのまま読み進めるとまんまと裏切られることになる。映画はニックと息子との関係を描いたヒューマンドラマ・コメディだったが、原作は風刺色が強く、ミステリー風な作品に仕上がっている。ブラックユーモアは最後のあとがきまで光る。とても面白い。

  • タバコ業界のスポークスマンであるニックが罵られ、蔑まれ、命を狙われながらも果敢にタバコのために戦う話。

    …タバコのためと言うのは違うか。
    主にはローンのため。自分のため。口先三寸で嫌煙運動家たちと渡り合っていく様は、ちょっとカッコイイほどブラックだ。
    ニックがどこまで行くのか、読みながらワクワクしてしまう。
    そしてエピローグのオチ。うん。口先男にふさわしい終わり方なんじゃないかと思う。
    エンターテイメントとしてよくできていたと思う。ただ、自分がタバコアレルギーなので点数は低めにしてみた。

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