- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488240073
感想・レビュー・書評
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フーダニットが見事だった。
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女性教師ジーンが襲われて、その後彼女の周辺で次々と殺人が起きていく。 死体のそばにはいつも棺のカードが置いてある。容疑者はある程度絞られていて、その中から犯人を推理していくと言うミステリ好きには本当に面白い作品と思う。
意外性もあり、だけどだからこそミステリ好きにはわかりやすかっただろうか、私はすっかり騙されたけど。
この著者の作品は評価が高いので、他の作品も読んでみるべきかな。 -
ディヴァインの中でも名作と言われている作品らしい。フーダニットもので、いわゆる古典ミステリーに属しているのでしょうが、読みやすくて、登場人物が個性があって魅力的でした。主人公のほか、ヘレンやキャスリーンなどのヒロインも良かったです。犯人は、最後の最後まで、恥ずかしながら分かりませんでした。
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1967年発表
原題:The Fifth Cord -
海外の小説は肌に合わないことが多いが、これら楽しみながら読むことができた。
犯人候補は限られているが、見事にミスリードに引っ掛かってしまった。謎解きだけでなく、主人公の内面の葛藤にも引き込まれた。 -
とても分かりやすいミステリー。典型的なので安心して読めますが、犯人の見当がつきやすく、捻りは足りないかも。
どうしようもない主人公に耐えられるかどうかがポイント。私は始終いらいらしっぱなしで、何度も喝を入れたくなった…。 -
大好物の作家。
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ジャンルとしては本格になるのだろうが、酒好きで下半身の方も些かだらしない新聞記者が主人公、という、ハードボイルドのテイストも強い1冊。
犯人の目星は比較的早い段階でつくかな。
ディヴァインは早めに特定出来るかすっかり騙されるかのどちらかだなぁ……。 -
正統派ミステリというんだろうな。この作者を読むのも3冊目となるとだんだんわかってくる。驚くほど類型的。設定や事件はまるで異なるのだけれど、直球がズバンと投げ込まれてくる点は変わらない。もうこれ以上読まなくてもいいやというか。
次々と起こる殺人に意外な犯人、探偵役の新聞記者の公私にわたるエピソードを中心に話が展開されてゆく。ただ、タイトルにもなっている重要な手がかりっぽい棺の取っ手の絵のカードは結局何の意味もない。動機はわからないでもないけれど、それが連続殺人を起こすほどのものかどうか。被害者のバラエティとともに設定に無理感がなきにしもあらず。主人公のジェレミー・ビールドが魅力的かどうかは意見のわかれるところだろう。そのあたりで評価が左右されそう。総じて可もなく不可もなしというところか。