水のなかの何か (創元推理文庫 M マ 4-20)

  • 東京創元社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488246204

感想・レビュー・書評

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  • しばらくご無沙汰していたシリーズで新刊の棚にあったからあれ?と思ったが、買い換えただけだったみたい。

  • シャンディ教授シリーズ第九弾。

    ガールズパーティを逃れて海岸地方へ来たシャンディ教授。
    いつも楽しい大学の学生や教授たちが出ない作品ながらも、面白かった。
    溌溂とした女性たちが登場したためだろうか。
    空に向かって咲いた色とりどりの花、ルピナスを見てみたかった。
    泉の謎も教えてほしかった。

    途中で展開された、心ならずも離れ離れとなった夫婦のメロドラマが、
    あまりにメロドラマすぎて最後まで信じることができなかった自分。
    汚れちまった悲しみに、と中也と張りたくなった。

    ばたばたする人々がいなかったせいか、
    いつもよりシャンディ夫婦の会話がさえわたっていたのも面白かった。

  • シリーズのナンバー順を整理

    ・にぎやかな眠り
    ・蹄鉄転んだ
    ・ヴァイキング、ヴァイキング
    ・猫が死体を連れてきた
    ・オオブタクサの呪い
    ・ウーザック沼の死体
    ・風見大追跡
    ・フクロウが多すぎる
    ・水の中の何か
    ・牛乳配達退場

    原作者のマクラウド女史は2005年1月に亡くなられてますので、シリーズもここまでですね…
    ありがとう教授 時間を作ってもう一周読みたいです。

  • これもシリーズ中で特におもしろかったような気が。 シャンディ教授が旅に行った先で事件が起こる。 旅先っていうのがいいのかも。ごはんのおいしそうな宿屋とか。メイン州に行ってみたい。 教授がルピナスという花の種をとりにいくのだけれど、そこでは花も特別に大きく、鶏の卵も特別に大きい。なんだか農業ってすてきだなと思えた。 やっぱりマクラウドはおもしろい。

  • シャーロット・マクラウドのシャンディ教授シリーズ第9弾。
    愛妻へレンが開いた女性ばかりのパーティを逃れるべく、その友人の一人の提案を入れて、メイン州の海岸地帯へ出掛けることにしたシャンディ教授。
    お目当ては、巨大で見事な花をつけるルピナスの観察だったが、宿の食堂で思いもかけない事件にでくわしてしまって…。
    ルピナスを栽培しているミス・ロンデルや、宿の女主人のエルヴァ・ブライトを始め、よく知らない田舎町の人々の姿と暮らしの様子が、ありありと、情景が立ち上るかのようによく伝わってくる。
    すっかり探偵ぶりが板についた教授も、出先ということで、主導権を握って謎に迫るいつもとはちょっと違い、やや消極的な役回りだ。
    そんなおとなしさ?を補ってあまりあるのが、やはりマクラウドの描写の腕の素晴らしさだろう。
    ユーモラスなだけでなく、登場人物と自然の描写が実にうまいのには、今回もつくづく感心させられた。
    そして、さりげない伏線とプロットもミステリーもよく出来ていて、結局、彼らの食べたり飲んだりに楽しくつきあいつつ、最後までどんどん読み進んでしまう、美味いミステリーなのである。

  • 翻訳が下手で読みにくかったです。。

  • シャンディ教授シリーズ9

  • 応用土壌学の教授であり、園芸学の重鎮でもあるピーター・シャンディ教授。巨大カブやペチュニアの「ヘレンの夢」やスミレの「陽気なシーグリンデ」などの新種を開発したことで、一部で有名(らしい)。そんなシャンディ教授が、奥さんのヘレンが旧友を集めて家でひらいた女ばかりのパジャマ・パーティーから逃れるためと、見事な巨大ルピナスの栽培で有名なミス・ロンデルを尋ねるため、マサチューセッツ州の田舎にあるバラクラヴァ・ジャンクションを離れ、メイン州を訪れます。ミス・ロンデルの素晴らしいルピナスの観察の許可をもらって、海岸沿いをドライブしながらのんびりと宿に戻ったシャンディ教授。夕食もおわりかけ、食堂にはこの宿の泊まり客であるウィジントン老人と、教授のあとから食堂に入ってきたいばりちらした下品な男ジャスパー・フロッジの二人がいるだけ。シャンディ教授は素晴らしいチキン・ポット・パイを注文し、そして、チキン・ポット・パイの最後のひとつは、ジャスパー・フロッジが、がつがつとものすごい勢いでかきこみはじめます。ところが、フロッジはパイを半分も食べないうちにとつぜん、顔から皿につっぷしてしまいます・・・すぐに青酸カリによる毒殺と判明したものの、ここでは余所者のシャンディ教授、自分には関わりあいのないことと思いつつ、どんどん事件に巻き込まれていきます。
    タイトルの「水のなかの何か」とはミス・ロンデルの家にある不思議な秘密の泉の水を指すのと同時に、言葉にはできない永遠の謎のような、目に見えないなにか普遍的なものを表現した言葉で、それはメイン州の風景や自然、ミス・ロンデルなどの登場人物のイメージと重なります。

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