カオスの商人 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M チ 4-14)

  • 東京創元社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488275143

感想・レビュー・書評

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  •  もうすぐクリスマスという設定なので、12月に入って読み始めました。

     大学生の長男マイクの帰省、恋人メルの母親の突然の訪問。この2つだけだって相当大変なのに、聖歌の集いやクッキー交換パーティーまで引き受けてしまい、てんやわんや(死語)のジェーン。

     そこへ、断ったはずの嫌われ者のニュースレポーターがやってくる。こんなときに殺人事件は起きるものなのだ。レポーターが隣家の屋根から落ちて…。

     私の理解が悪いのか、様々な人物やできごとが交錯して、イマイチ内容が整理できない。殺人事件もいつの間にか起こっていて、しばらくして、ページを逆戻りする始末。

     そんなドタバタは、推理に入っても続いていて、私が犯人を考える暇もなく、あれよあれよという間に事件は解決。う~ん。

     この主人公の設定というか、性格によるところが大きいのかなあ。なんか私の思考というか、テンポに合わない感じで終始してしまいました。

     探偵モノを楽しむというよりは、テンポの速いバラエティでも見るつもりで、読んでみるのがいいかもしれません。

  • 主婦探偵ジェーン・シリーズの第10作。

    クリスマスシーズンを迎え、
    なぜだかクリスマス・キャロルの集いと、
    クッキー交換パーティを二晩続けてやるはめになったジェーン。
    子ども達へのプレゼントもまだ買っていないし、さらにそこに、メルの母親を家に泊める悲劇が重なる。

    ジェーンがシャワーを浴びている間に、
    お隣の親友シェリイが台所を掃除してくれる。
    そんな親友がお隣に住んでいるとは、幸せな人生だ。
    しかも、ジェーンが義母セルマに毎月厭味ったらしく渡されていた小切手を振込にすると宣言した時も、
    絶妙なフォローをするし。

    そのクリスマス・キャロルの集いの夜に地元ニュース・キャスターがやってきて、お隣の家の屋根から落ちる事件発生。
    そのお隣の意外な正体も面白かった。

  • 主婦探偵ジェーン・シリーズ第10作。

    近所の人々のために聖歌の集いを自宅で催したジェーン。そこへ、取材を拒否したはずのニュースレポーターがテレビカメラと共に押しかけてきて……。

    このシリーズならではのおもしろさを堪能できる内容だ。家事、子ども、近所づきあい──ジェーンの日常を構成する要素がしっかり書きこまれている。恋人ヴァンダイン刑事の母が登場し、ジェーンと嫁姑のような心理戦を繰り広げるくだりが笑える。

  • 主婦探偵ジェーンのシリーズ10作目。
    クリスマスに行事が重なったジェーンに、追い打ちをかけるように刑事の恋人メルの母親が来ることになった。さらに聖歌の集いを嫌われ者のレポーターが取材に来る。
    何とかそのレポーターを追い返したが、彼は隣家の庭で死体となって発見される。
    いつものごとく事件解決が直感的であり性急な感じがするが、それなりに筋道はついている。今回の犯人は頭の片隅にはあったが、むしろ今後このシリーズを発展させるためのスパイス的人物の思っていた。

  • 10作目
    ジェーンの子どもたちが成長していてうれしい。
    シェリイみたいな人がウチにもほしい。キッチン片付けてー!
    それにしてもどうしてジェーンもシェリイも姑が感じ悪いんだろ。
    私は姑のおかげで今生きられてる感じ。ありがたい。
    確かに「渡る世間・・・」ぽいほうが読むのはスリリングだけど。

     今回は犯人でいてほしくない人が犯人だった。。。
    なんとなく子どもには「母親」っていう刷り込みがそこには存在していて、複雑な思い。
    確かにやりかたは良くないけど、彼の頑張りや子どもへの思いがすべて「母親が必要」で片付けられている。
    女ならこうあるべき、っていうのが読んでいて痛いし、やはり主婦の目線ってことなんだろうか。ラストのハッピーエンドぶりが複雑。

    「明日のこの時間に最低でも三十人に食事を提供しなくてはならないことすら、たいしたことじゃない。この家にあたしの子供達がいて、しかも本当にすばらしい子たちなのだから。これ以上、そうそう人生がよくなるものではない。」

  • 相変わらずの安定感。
    翻訳者が代わったためか、すこし勢いがない様な気がしないでもない。

  • シリーズ10作目。
    犯人は簡単に目星がついちゃったけど
    クリスマスでてんわやんわのジェーン一家がとにかく楽しい。
    メルとの関係も無理のないところに落ち着いたのでひとまず安心。
    前作で浅羽さんの訃報を知りちょっぴり不安だったけど、
    後継の新谷さんが浅羽訳を意識して下さったこともあり
    さほど違和感なく読めたのも良かった。
    本国ではシリーズ16冊目まで刊行されているようだし頑張って欲しいな。

  • 久々のジル・チャーチル。相変わらずテンポが良くて読みやすい。最近のコージーよりもさらっとなじむ感じ。
    犯人はわかったなぁ。謎を解いたからじゃなくて、読んでいてなんとなく、だけど。
    最後のシーンに思わず顔が笑ってしまった。やっぱりジェーンとメルは良い。
    訳者さんが浅羽莢子さんから新しい方に変わったけれど、浅羽さんのテンポの良い雰囲気は変わらず安心しました。次巻も少しでも早く出ることを期待しています。

  • やーーっと出た主婦探偵ジェーンシリーズ。
    翻訳者の浅羽莢子さんがお亡くなりになられて、でもたくさん未訳が残っているこのシリーズ。
    一体どんな感じになるのかと思っていましたが、新しい翻訳者新谷寿美香さんによって帰ってきました!
    ジェーンとシェリーのかけあいも健在。これからもどんどん翻訳して欲しい!と思うのであります。

    カバーイラスト / 西山 クニ子
    カバーデザイン / 矢島 高光
    原題 / "THE MERCHANT OF MENACE"(1998)

  •  なんと、メルの母親はやってくるわ、マイクは帰省するわ、殺人事件の謎を解いてる場合じゃないっ!という感じで全編が進む。ミステリとしてはどうなんだ。

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