ダイヤル7をまわす時 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 178
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488402266

作品紹介・あらすじ

戸根市で対立する暴力団・北浦組と大門組は、事あるごとにいがみ合っていた。そんなある日、北浦組の組長が殺害された。しかも殺害現場で、犯人が電話を使った痕跡が見つかる。犯人はなぜすぐに立ち去らなかったのか、どこに電話を掛けたのか? 「読者への挑戦」付きの、正統派犯人当て「ダイヤル7」。船上で起きた殺人事件。犯人はなぜ死体をトランプで装飾したのか? トランプの名品〈ピーコック〉をめぐる謎を描く「芍薬に孔雀」など7編。貴方は必ず騙される! 奇術師としても名高い著者が贈る、ミステリの楽しみに満ちた傑作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 泡坂妻夫かっこいい!短編七篇全てミステリー として面白くしかも洒落ている。笑いとロジカルの好バランス。特に『ダイヤル7をまわす時』『可愛い動機』『青泉さん』が好き。「魞沢くん」の櫻田智也さんの解説も愛に溢れてとってもよい。

    • たださん
      akikobbさん、こんにちは♪

      私も、akikobbさんのレビュー、再度見てきまして、『今の櫻田さんの声』が無性に気になりました。これは...
      akikobbさん、こんにちは♪

      私も、akikobbさんのレビュー、再度見てきまして、『今の櫻田さんの声』が無性に気になりました。これは売ってるのを見たら、買いたくなりますよね。

      111108さん、お返事ありがとうございます♪

      『乱れからくり』や『湖底のまつり』も新装されるのですか?
      それはまた豪華ですね(^^)
      2023/05/07
    • akikobbさん
      たださん、ありがとうございます。
      解説立ち読みだけでもする価値ありです!(悪い子!)
      たださん、ありがとうございます。
      解説立ち読みだけでもする価値ありです!(悪い子!)
      2023/05/07
    • 111108さん
      たださん、akikobbさん

      解説立ち読みだけでもいいけど、絶対本文読まずにはいられないですよね笑
      そう、今どきはんん?となる内容でも何と...
      たださん、akikobbさん

      解説立ち読みだけでもいいけど、絶対本文読まずにはいられないですよね笑
      そう、今どきはんん?となる内容でも何となく愛を感じる書き方ですね。
      『乱れからくり』と『湖底のまつり』は櫻田さんが学生だった90年代頃に復刊されたみたいです。紛らわしい書き方でごめんなさい。『湖底のまつり』は時々見かけるけど、『乱れからくり』は見たことないんですよね。読みたい!
      2023/05/07
  • 古き良き時代。
    って言葉が出てきそう。
    泡坂妻夫さんの作品、初めて読んだ。

  •  東京創元社から二〇二三年に復刊された泡坂妻夫さん短編集で、解説が櫻田智也さん。収録作品は、一九七九〜一九八五年に発表されたものとのこと。アワツマ&櫻田ファンにとっては嬉しいコラボ。
     本の紹介は櫻田さんによる解説以上に語ることはない!ので感想メモのみ。

    【本編の感想】
    ・ダイヤル7、芍薬に孔雀→優しさ。
    ・芍薬に孔雀、飛んでくる声→ちょっと艶っぽさ。
    ・可愛い動機→このオチが好きかどうかは意見が分かれそう。
    ・金津の切符→蒐集家が出てくるミステリーは読んだことがあるが、その美学を味わえたのは初かも。変態性のほうへ傾かず、温かみある蒐集家を描き出したところがさすがアワツマ。私はこれが一番好きだった。
    ・広重好み→がらがらっと風景の変わる後半がさすが。そしてこの軽さもいい。
    ・青泉さん→伏線がそこだったか!とやられた感が心地よかった。

    【解説の感想】
    ・櫻田さんが亜愛一郎シリーズに手を伸ばしたきっかけが『〜狼狽』というタイトルを見ての直観というエピソードが好き。
    ・松本清張との対比についての考察が面白かった。
    ・実は私は「チェスタトン流の逆説」などと言われたときそれがどういう論理展開のことを指すのかいまいちわかっていない。そのせいで色々な解説を味わい損なっている気はずっとしていたが、今回は特にその勿体無さが身に沁みた。いつか体得したらまた読もう。
    ・最後の一文に、思わず手を挙げたくなる。

    • akikobbさん
      うちは、ある程度の時期ごとに本棚を眺めて、持ってなくてもいいかなと思った本を売るようにしているので、プラマイゼロとはいきませんが、だいたい一...
      うちは、ある程度の時期ごとに本棚を眺めて、持ってなくてもいいかなと思った本を売るようにしているので、プラマイゼロとはいきませんが、だいたい一定量に収まるように運営してます。場所に限りがありますからね…
      2023/03/30
    • 111108さん
      爆買いと言ってもたまに大型本やイラスト系買う以外は文庫を何冊も買うとか‥小市民なのでたかが知れてるんです(*´-`)
      作家の書庫とか海外の本...
      爆買いと言ってもたまに大型本やイラスト系買う以外は文庫を何冊も買うとか‥小市民なのでたかが知れてるんです(*´-`)
      作家の書庫とか海外の本屋さんや図書館みたいに壁いっぱい本に囲まれてみたい♡
      2023/03/30
    • たださん
      返事として、ひとり言のつもりで書いたのが、本当に教えてくれるとは思わず・・恐縮です(^^;)
      でも、おそらく本の内容は、とても個性的なのでし...
      返事として、ひとり言のつもりで書いたのが、本当に教えてくれるとは思わず・・恐縮です(^^;)
      でも、おそらく本の内容は、とても個性的なのでしょうね。
      教えて下さり、ありがとうございます(^^)

      教えてもらってばかりじゃ申し訳ないので、うちの本棚を書きますと、自分で作るタイプの中型の三段のやつで、上から順番に、文庫、児童書と絵本、それ以外のものとなってまして、文庫は作者の五十音順で、絵本は左から右へと高く幅広くなるように並べております。

      111108さんの、壁いっぱい本に囲まれたい、分かります♡
      私の座ってる回転椅子を90度回す度に、本棚、本棚、本棚・・妄想するだけで、幸せな気持ちになります(´▽`)
      2023/03/30
  • 7編を収録した傑作短編集。 
    癖が強かったり、ド派手な展開こそないものの、泡坂ミステリらしい、いぶし銀なロジックを堪能出来ます。
    短編集ってどれか一つや二つはあまり印象に残らない話とかあったりするけど、これは全ての話がハッキリと脳裏にこびり付いている、それだけ各話のクオリティが高いってことの裏付けになるのかなー。
    特に面白いと思ったのは「芍薬に孔雀」「飛んでくる声」「青泉さん」

  • 久しぶりの読書は復刊された泡坂妻夫の短編集。質の高い話ばかりで度肝をぬかれた。好みはダイヤル7、芍薬に孔雀、青泉さん。奇術師でもあった作者ならではの楽しさがつまっていた。とてもよかったので、「煙の殺意」と「ヨギガンジーの妖術」も読もう。

  • 泡坂妻夫の短編集。
    長編は乱れからくり、湖底のまつり、しあわせの書と3つ読んで全て大仕掛けがあったので、それに比べれば小粒な感じがしたけど、それぞれちょっとしたひねりが効いていて面白かった。古さを感じてしまうのは致し方ないか。

  • 2023.5.11読了。
    泡坂さんは他にも復刊予定の作品があるそうです。楽しみ。

  • 昭和の匂いのするミステリー。

  • 最初の1編である「ダイヤル7をまわす時」は
    問題編と解決編に分かれていて誰が犯人なのか考えながら読むことが出来るのが面白かった。

    絶対に当てたい!と思い、メモを取りながら読み進めたはいいものの、伏線の様な部分がふんだんに散りばめられているので、どこが事件に関係があるのか、どれが重要な部分かを取捨選択するのがとても難しかった。

    最終的に犯人は分かったけれど細かいトリックを当てる事ができなかったのが凄く悔しかったが、それでも存分に楽しめたので良かった。

  • ずっとチャレンジしてみたくて、どこから手を出せばいいのかわからなかった泡坂妻夫。
    ちょうど東京創元さんから復刊があったので、短編集のこちらを。

    やっぱりとても面白いんだなぁ。
    なんとなく犯人はわかるが、真相までは当たらない。

    ダイヤル7も、あの人なんだろうな…とは思うが、そうすると今このシチュエーションはおかしいぞ…というところから、ラストでなるほど!と。

    他の作品にも挑戦してみよう。

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著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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