- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488405205
作品紹介・あらすじ
高校2年生となった牧薩次は、映画を観た帰りに新宿駅の爆破事件に巻き込まれる。病院に担ぎ込まれた薩次は、同室となった男子高生と意気投合。そのうちの一人・三原恭助の故郷である鬼鍬温泉に退院後、キリコとともに向かう。温泉宿の離れで、密室殺人事件に遭遇することになった、薩次とキリコは……。「作者は、被害者です。作者は、犯人です。作者は、探偵です」と、レジェンド・辻真先が仕掛けた、傑作ミステリ。『仮題・中学殺人事件』に続く名作を新装版で贈る。
感想・レビュー・書評
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メタミステリーの類であるスーパー&ポテトシリーズ第二弾。前作の「読者が犯人」であるのに対し「作者は被害者です犯人です探偵です」というキャッチフレーズに惹かれて読み進めたが、スーパー&ポテトの話が面白いのはもちろん、メタ要素と上手く絡めた二重構造になっているのが印象的だったし、タイトル回収も「なるほど。」と思わせる形だった。
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前作に引き続き朝日ソノラマ文庫で何度も読んだ想い出とともにノスタルジックな心持ちになりながら。
ポテトの早業がこの作品のクライマックスだなぁ。 -
キリコと薩次のコンビは高校生になっても健在。
そこに、あんなシーンもあるなんて、やるねぇ。
探偵2人の軽妙さに比べて事件はなんとも重い。
高校生カップル2組とのやり取りはそれぞれに個性的で楽しいのに。
作者は被害者で犯人で探偵というのはどういうことか。
幕間に挟まれる一見関係なさそうな話はどう繋がるのか。
40年以上前の作品とは思えない面白さ。
色褪せないって素晴らしい。
さて、3作目に突入。