- Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488410131
感想・レビュー・書評
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一気に読んじゃいました。軽くて好みの文体です。
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『道具屋殺人事件』に続く「神田紅梅亭寄席物帳」の第2弾。噺家の寿笑亭福の助と妻亮子が、馬春師匠の知恵を借りて事件を解決するのですが、それぞれに落語のお話が絡んできます。
今回は「野ざらし」「芝浜」「試酒試」の3編の噺。それぞれ誰でも一度は聞いたことがあるのではないかと思います。私はこのシリーズを読むまで、古典落語がこれ程大胆に改作されるものだとは知りませんでした。改作によって矛盾が生まれてしまったり、それを更なる改作で埋めたりして、落語は磨かれてきたのですね。その改作を描くだけでも大変なのに、そこに現実の事件を解決するための仕掛けを施すなんて、愛川晶は本当にすごい!このシリーズを書くのは大変だと思いますが、長く続けて欲しいです。 -
小せん師の「夜鷹の野ざらし」ルーツはここだったのですね♪同時収録の2編はミステリのみならず人情噺としても素敵(^-^)。お奨め☆☆☆
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2011/6/11 Amazonより届く。
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落語とミステリは相性がいい。人情噺にしろ、不条理噺にしろ、現代のわたしからすると、距離がある分謎も多い。そして、落語家さんという人たちも、片足を江戸に突っ込んででもいるようで、なんとはなしに謎めいてみえる。とはいえ、そこに魅力的なキャラクターと、魅力的な謎と、合理的な解決がなければ意味がないわけで。
面白かったです。
ミステリとは関係ないけれど、本だと、どんな名演も自分の頭の中で思いのまま想像できる分愉しいよね。