シチュエーションパズルの攻防 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 148
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488424121

作品紹介・あらすじ

銀座の文壇バー『ミューズ』に夜な夜な現われる大御所ミステリー作家・辻堂珊瑚朗。普段はホステスにちょっかいを出しながら葉巻と酒を楽しむサンゴ先生だが、一度不思議な謎に遭遇すると、さりげなく推理を披露する。ライバル作家と競う推理ゲームの顛末、男女の駆け引きに絡む謎など五つの事件を、ボーイの「僕」の視点から軽やかに描く、遊び心あふれる安楽椅子探偵ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • これは好みではなかった。

    とはいえ文章自体は読みやすかったし、
    いわゆる「ウミガメのスープ」への挑戦は
    興味をひかれたし、というわけなので、
    機会があれば別作品読んでみるかも。

  • ライとなパズル。
    探偵役である珊瑚朗先生が粋。単なる謎解きではなく、そこに誰もが素敵に見えるような、そんなオチをつけてくれる。
    銀座のバーを舞台にしているだけに、男女の話も出てくるが、あくまでも軽やかで、珊瑚朗先生が女性を立てる姿が良い。
    それに比べると真実にこだわる主人公のボーイはまだまだ青い。
    続編があるようだが、取り敢えずお腹いっぱいになった。

  •  別にキャラが嫌だということも、描写が好みではないということもないんだけど、読んでても全然頭に入って来なかった。
     謎解きの話のはずだけど、何がどう謎解きなのか、そもそも何が謎なのか、よく分かんなかった。

  • タイトル通り謎解き部分は全部シチュエーションパズルっぽい。
    答えが合っているかどうか、ではなく面白い方優先というような日常系謎パズル。
    主人公がパズルの答えを探ろうとする行動が強引過ぎてちょっと不自然かな。

  • バーを舞台にした安楽椅子探偵ものです。「事件」の顛末も気になりますが、作家の珊瑚先生と他の常連客との会話もなかなかに魅力的で、ヒントを探すのも忘れて引き込まれてしまいます。終盤では主人公も推理を披露しますが、果たして珊瑚先生のお眼鏡にかなったでしょうか。次の巻も楽しみです。

  • 竹内真による、安楽椅子探偵の連作短編集。
    舞台は文壇バーで、探偵役はミステリ作家。
    タイトルから少し捻ったものを想像するが、中身は古典的で割りとストイックな安楽探偵もの。ただし書き口はライトで読みやすく、登場人物も喜劇的な雰囲気にマッチしてるので、負担なく読める。
    表題作は気にはいったが、求めていたものとは少し違った。
    3+

  • 竹内真という名前は聞いたことがなかったが,本屋さんでたまたま見つけて,裏表紙に載っている解説を見て購入した作品。5つの収録作品からなる短編集。登場人物などは共通だが,北森鴻の共犯マジックや,若竹七海のぼくのミステリな日常のように,全ての短編を通した謎が存在するわけではない。いわゆる,日常の謎系のミステリであり,探偵役は,辻堂珊瑚朗というミステリ作家である。銀座に辻堂珊瑚朗やライバル作家である藤沢敬五が訪れるバーが存在し,主人公は,そのバーのママである佐貴ミーコの甥である大学生。バーに務めるホステスが目撃する拉致事件の真相を辻堂珊瑚朗が推理する話(1話:クロロホルムの厩火事),銀座の伝説となっているホステスの話(3話:ダブルヘッダーの伝説),佐貴ミーコと辻堂珊瑚朗が出会ったときの絵画消失事件の話(4話:クリスマスカードの舞台裏)などがあるが,表題作となっているシチュエーションパズルの真相が白眉。叙述トリックなどを利用したトリッキーな話の方が好みだが,こういうシンプルで軽い謎解き作品も面白い。主人公も含めて,佐貴ミーコ,辻堂珊瑚朗,藤沢敬五と,どの登場人物もややキャラクターが弱い気がするのが残念。しっかりキャラクターが描けていれば,設定は面白いので,もっと面白い作品になったと思う。★3つで。

  • 文壇バー「ミューズ」で大御所ミステリー作家辻堂珊瑚朗が披露する推理をミューズのアルバイト店員僕の視点で描く安楽椅子ミステリー、・・・ミステリー?う〜ん、ミステリーの分類に入るのかな?まあ確かに推理はしてますが、「謎」といってもそんなにたいした「謎」でもないような気が。軽く読んで楽しむにはいいけど、ミステリーとはちょっと違うかな。

  • 大学進学をきっかけに、叔母のクラブでバイトする事になった語り手「僕」の目を通して、大物作家が謎を解くストーリー。設定はなかなかいいと思ったけど、謎が大したことないからすぐ真相がわかっちゃう。
    まぁ、暇つぶしにはいいかな。

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