蝶として死す 平家物語推理抄 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2024年3月29日発売)
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本 ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784488426217

作品紹介・あらすじ

「歴史ミステリーの佳品。
 平家物語の世界を舞台にした
パズラーで、探偵役を務める頼盛は
武人であり貴人であり、一匹の蝶だ。」 宮部みゆき
(2021年8月15日「読売新聞」書評欄より)

第15回ミステリーズ!新人賞受賞作収録&第4回細谷正充賞受賞作

一一八三年、源氏の木曾義仲軍が平家を破って都入りした。しかし、平頼盛は異母兄・清盛に疎まれていたため、都落ちした一門と決別し、都に留まっていた。そんな頼盛が、義仲に「首がない五つの屍から恩人を特定してほしい」と依頼され、難題に挑むことになるが……。第十五回ミステリーズ!新人賞受賞作「屍実盛」ほか全五編。清盛が都に放った童子は、なぜ惨殺されたのか? 高倉天皇の庇護下にあったはずの寵姫は、どのようにして毒を盛られたのか? 源平合戦の時代を舞台に、推理力を武器に生き抜いた頼盛の生涯を描く歴史ミステリ連作集。

■目次
「禿髪(かぶろ)殺し」
「葵前(あおいのまえ)哀れ」
「屍実盛(かばねさねもり)」
「弔千手(とむらいせんじゆ)」
「六代(ろくだい)秘話」

感想・レビュー・書評

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  • テレビで紹介されていて、手に取りました。
    時代物のミステリーは初でしたが、
    ロジカルに進んでいくので、
    思い描きやすい描写だと感じました。
    言い回しが少し難しいのでとっつきにくいかも。
    面白かったです。

  •  平清盛の異母弟・池大納言・頼盛を主人公としたミステリー・タッチの歴史小説は実にユニーク。平清盛の配下の若者の殺しの背景、高倉天皇の愛娼の死、源義仲の依頼による斉藤実盛の屍体の分別、源頼朝の娘・大姫の謎の行動の真相、北条時政の依頼による清盛の曾孫・六代の行方探索などの事件・課題に取り組んでいく。頼盛が名探偵としての活躍をするという物語は楽しく読めたが、どこまでが事実なのか?平家一門きっての知恵者は兄・平清盛から疎まれて、一門を裏切ったという前提そのものが、そうなのか?高倉天皇、義仲、頼朝、時政との会話の場面が実際にあったのだろうか?小説としては面白かった。

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著者プロフィール

作家

「2022年 『『吾妻鏡』にみる ここがヘンだよ!鎌倉武士』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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