風ヶ丘五十円玉祭りの謎 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488443139

感想・レビュー・書評

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  • 裏染天馬シリーズ第3弾。
    連作短編+おまけ 面白かったです。

  • 今回はコージーミステリー色全開の短編集。
    天馬の天才的な推理よりも、何やら少しだけ爽やかなお色気を醸し出すシーンが多かった印象です。

  • 風ヶ丘高校のチャーミングな面々が活躍する短編集、裏染天馬シリーズの第三弾。
    どの作品も人物の魅力が出ていて面白いっ! 裏染天馬シリーズを読んでいる人は必読の一冊です。

    ■もう一色選べる丼 ★3
    裏染天馬と袴田妹のやり取りはどんなことでも楽しいですね。
    犯人の行動ですが、自分も似たようなことをやってしまったことがあります。ごめんなさい…

    ■風ヶ丘五十円玉祭りの謎 ★5
    夏祭りの描写や、登場人物がガヤガヤしている雑多な雰囲気が超素敵。意外性のある結末もGOOD!

    ■針宮理恵子のサードインパクト ★5
    いい年にもかかわらず、思わずキュンとしてしまいました… 二人を応援したくなりました。裏染天馬の優しさも甘酸っぱく、本編のムードを盛り上げています。

    ■天使たちの残暑見舞い ★4
    女子のみなさまがBLを好む理由が少し理解できた気がしました。確かにこの雰囲気はドキドキする。真相を当てる推理も見事でまとまった短編です。

    ■その花瓶にご注意を ★3
    ロジカルにトリックを解いていくさまがお見事。緋天学園の二人も利発で可愛らしく描かれています。

    全編通して、青春があふれ出る世界観がとっても素敵。懐かしいあの頃に戻りたい人におすすめの作品です。

  • 人は死なない短編集。
    五十円の謎解きは無理矢理感があるなあ。少し納得できない。
    解説によると図書館の殺人の続編もあるとか。

  • 裏染天馬シリーズの短編集。
    他の作品を読んだことがある者にとっては、エキストラ出演する生徒たちに、思わずニヤリとさせられる。
    事件は些細なものばかりで、殺人事件は起こらず、真相もくだらないのも正直多い。
    シリーズを読み進める中での、また違った雰囲気を楽しめた。

  • 日常の中の小さな事件…平和だなあ

  • 再読。裏染天馬シリーズ短編集。いわゆる日常の謎系ミステリ。学校内で巻き起こる数々の謎に対して、裏染天馬がお得意のロジックを駆使して合理的な解決をしてみせる(一話だけ妹が探偵役の話もあるが)。特に一番謎と結末までの距離が飛躍しているのは「もう一色選べる丼」ではないだろうか。食べ残しから謎解きをするというのはユーモアがあるが、特に日常的な雰囲気が強くて身近な謎と言える。本作品は全体的に笑える要素が多めなので気軽に楽しめる点もよかった。

  • 夏祭りにやってきた風ヶ丘高校のメンバーたち。なぜか屋台のお釣りが五十円玉だけで返ってくるお祭りの謎を解き明かす表題作を含め、全五編+おまけの短編集。日常の謎がテーマで長編の休憩としてサクッと読める。

    殺人もなく日常の謎とは言っても、裏染のロジカルな推理を堪能できる。『もう一色選べる丼』は学食が舞台。二つの具をのせられる二色丼。学食外の草むらに落ちていたカツだけ残された丼は誰のもので、なぜそうなったのか。日常にある不可解な証拠から、人間心理すら読み解いていく楽しさに溢れている。

    演劇部の先輩が書き残した謎を解く『天使たちの残暑見舞い』も好き。6年前の2-Aを舞台に、抱き合っていた女生徒二人が密室の教室から消えた。それを6年越しに裏染たちが状況再現し推理する。日常系密室も面白いね。柚乃と早苗のいちゃつき?や裏染の意外な一面も見どころ。

    緋天学園の廊下に置かれた花瓶が音もなく割れたのはなぜか。『その花瓶にご注意を』は鏡華が探偵役をする変化球。相棒はなんとも意外なあの人。世間は狭い(笑) 犯人の目星はつくものの、その犯行をロジックで突き止める難しさ。論理の斬り合いが楽しい作品。

    最後のおまけもシリーズ読者必見の内容となっている。2作目の『水族館の殺人』まで読んでおくとより楽しめるので、そこまで読んだ方はぜひ。

  • 今度

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著者プロフィール

★小説家/推理作家。“平成のエラリー・クイーン”の異名をとる、本格ミステリ界の若きエース! 代表作に『体育館の殺人』『図書館の殺人』『ノッキンオン・ロックドドア』など。

「2018年 『ネメシス ♯40』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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