- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488459093
感想・レビュー・書評
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柚木草平シリーズの珍しい短編集。珍しいだけで、柚木草平シリーズの良さが全くない。ファンだからこその苦言だが出版してほしくなかったレベル。「愛の終わりとそのつづき」でも思ったが、このシリーズで濡場はホント必要ないです。
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再読。
探偵柚木草平シリーズ、連作短編集。
ちょっと斜に構えた自由気ままなフリーライター兼探偵の柚木草平、毎度毎度綺麗な女性が出てきて、惑わされるといういつものパータン。
この気ままな生活がひどく羨ましい。 -
フリーライターの柚木は探偵業も手がけている。なぜか美女が絡んだ事件ばかり、鮮やかに推理していく。
「秋の手紙」は、高校二年生の沢井菜穂美のもとに、見ず知らずの男性菅谷からラブレターが届く。
「薔薇虫」は、元代議士の常田丈吉が三か月ほど前に亡くなった。そして、二週間前に犬が、四日前には猫が亡くなる。
「不良少女」は、深夜コンビニに入った柚木は、金髪の不良少女 小鳥遊ユカが万引きするのを目撃してしまう。
そして、「スペインの海」では、オカマバーで出会った遠野多佳子に、個人的な「エスコート業」のトラブル解決を依頼される。
とまあ、どれもたわいのない話がきっかけとなり、意外な方へ意外な方へ話が転がり柚木が鮮やかに推理する…となかなか読んでいて引き込まれる作品に仕上がっている。
話の展開もさることながら、柚木と女性たちのやり取りもなかなか面白い。生憎、私の周りには柚木のような男性はいないが、もしかしたら、私の知らない街では、柚木のような人物が夜を徘徊しているのであろうか。
内容的にも面白い短編が集まっているので、ちょっとした時間に読むには最適の文庫である。ただ、少しばかり残念なのは、柚木の推理には飛躍があり、だからこそ意外な展開が可能になるのだが、読み手としては、時々狐につままれたような感覚に襲われるだろう。だから、謎解きのつもりで読んではいけない。
この本をきっかけに、樋口氏の他の作品に挑戦してみるのもいい。 -
2017.5.18 読了
柚木草平シリーズ 短編集。
相変わらずの不健康さに
なんか ホッとする。
てか、なんで こんなモテるんだ?! -
一度でも、柚木草平を色香に迷わせた女性をいとも簡単に殺人の被害者に仕向けてしまう
そんな物語のつくりかたがどこか刹那的で惹かれるところだなと
毎度思ってしまうのです -
短編集ということで、いつもより多目に柚木さんの上を女性が通り過ぎて行きます。むむ。
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
金欠のためあちこちから探偵業のアルバイトを引き受け糊口をしのぐ、俺・柚木草平。吉島冴子の従姪に届いた不審な手紙を調査する「秋の手紙」。深夜に出会った金髪の美少女が巻き込まれた事件を描く「不良少女」。飲み屋で意気投合した美女からの仕事「スペインの海」。四件の憂鬱なアルバイトの顛末と柚木自筆のエッセイを収録した、ファン待望の連作短編集。
タイトルロールの不良少女が一番よかったと思う。
空虚感って出せるようで出せないものだからせつなくて。
それにしても柚木の周りには美女が集まることになってるのね。。。 -
1月-1。3.0点。
柚木シリーズ短編集。
題名通り不良な女ばかり。サラッとしている。 -
柚木草平シリーズの文庫最新作である。短編集だか、ちょっとちょっとといった印象である。柚木さん好きなんだけど、長編じゃないと物足りないかも。
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短編集。全ての作品が不良少女を扱っていることに読みおわってから気が付く。登場人物が全て美女でしかも不良少女と言う世界、男としては羨ましいことこの上ないが、いざ体験してみれば主人公のように疲れはててしまうに違いない。一番印象的だったのはやはり表題作。悲劇的なエンディングながら弱者への優しさに溢れるセリフは読者の共感を呼ぶに十分だった。逆にどうも共感しかねる人物が他の話には多かった。