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- Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488463113
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/731316詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
はじめての夢野久作。めちゃくちゃよかった。「死後の恋」「瓶詰の地獄」「氷の涯」「少女地獄」の4編を収録。ラストに驚いたり、ぞくぞくしたり、印象的だったりと、かなり楽しめた。他の作品も読みたい。
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書簡体小説4編。「死後の恋」描写にぐいぐい引っ張られ、ラストの一行に竦む。「瓶詰の地獄」既読ゆえ逆に悲痛な叫びが再び私を虜にした。日本兵とロシア少女の「氷の涯」命令が絶対である当時の背景。流された行末はこれでしかあり得ないと思える綺麗なラストだった。「少女地獄」は三編の連作。虚言壁の少女の「何でも無い」のリアルさが印象的だが「火星の女」に掴まれた。読み手は翻弄されたり復讐されたりする男をかわいそうと思うのか、自業自得と思うのか…。女はか弱い都合の良い生き物ではないのだ。たまに無性にこんな話を読みたくなる。