砂の城の殺人 創元推理文庫 (創元推理文庫 M た 5-3)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 259
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488466039

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーにつき物なのは伏線でしょうが、本作ではトラップ(ひっかけ?)の方が多い気がする。大きな「からくり」を目の前にして文章が空回りしてしまったのでしょうか。

  • 廃墟に惹かれて読み始めたけど、余りの現実味のなさに廃墟が出てくる前に挫折。
    ヅカの男役みたいで、父親が警官&財力があっておっとりした美人、この二人が親友、ここまではなんとか許容できたけど、スペインで父親探しをする主人公をそれぞれの父親のコネで手助けを申しでてくれるってトコロで私はギブアップでした。。。
    ただ、美人のお母さんが風邪をおして作ってくれた焼きオニギリの朝食は美味しそうでした。

  • シリーズ第3作。

  •  アルバイトに行くたびに殺人事件に巻き込まれる高校生を主人公にした青春ミステリのシリーズ。こんがらがるだけこんがらがったところで、隣の家に住む美青年が名探偵ぶりを発揮する。主人公の友人たちも個性的で魅力的で、楽しみながら共感しながら読める素敵な作品群である。

     今回は、廃墟での写真撮影のアシスタントに出かけるのだが、事件は見事な「孤島」もの。まともすぎるくらいの王道なのだ。前半は、ディクスン・カーのごとき不可能状況と怪奇趣味、そして二階堂黎人を思わせるような「これでもかこれでもか」的に話が展開していく。ミイラが動いたり廃屋のプールから死体があがったり、とにかく派手である。

     後半になると、いくつもの推理が現れては消える、なかなかトリッキーな推理合戦になっていく。「毒入りチョコレート事件」とか、ブランドのいくつかの作品とか、日本でいうと「求婚の密室」とか。すごい力量を必要とする作風だけど、この小説はきちんと水準をクリアしている。おまけにシリーズを横断する設定にも大きな展開があり、そこもなかなかよくできている。

     あまりミステリを読んだことのない人でも、ミステリのおもしろさを感じられる本だと思う。シリーズの中でも一番おすすめだけど、やっぱり第1作から読むべきシリーズだとは思う。

  • 09/15/2012 読了。

    相変わらずの武熊さん・・・。
    美波も危機感を持つようになりましたね、少しだけど笑

    お父さんの話も進んで、
    続き気になってきました。

  • あらすじは面白い。文章がどうも自分には合わないらしい。

  • ミステリ 母の調子が悪い くまさんの代わりにアルバイト 廃墟写真家 廃墟での連続殺人 お家騒動? 過去の事件との繋がり 直美と行動 失踪した父の手掛かり ラストは推理合戦になって退屈かも

  • 激アルバイター・美波の事件簿 第三弾/元々はライトノベル/そして青春ミステリーへ/今回は直海が活躍?/前回のこともあるが美波は動物に対しての優しさがちょっと…/

  • 三作目。こちらから創元推理で出版され始めました。新作を見つけた時の喜びが蘇ります。

    今回も、美波がアルバイトをした事から事件が始まります。舞台はとある朽ちかけた屋敷。昔の事件、遺産を巡って兄弟が……というある意味わかりやすい始まり方なのに、トリックは相変わらず冴え冴えとしています。
    特に今回は、かのこが探偵役となり大活躍します。かなり楽しんでいる気もします(笑

    そしてやはり、最後にくるっとひっくり返されるのも、「騙された!」と嬉しくなる一瞬。やっぱり私はミスリードにはまりやすいみたいです。

  • 最後の衝撃に欠くのが残念だが、充実した推理合戦が楽しめる。

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