さよならの次にくる<新学期編> (創元推理文庫) (創元推理文庫 M に 1-3)
- 東京創元社 (2009年8月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488473037
作品紹介・あらすじ
名探偵の伊神さんは卒業、葉山君は進級、そして迎えた新学期。曲がり角が衝突したことがきっかけで、可愛い一年女子の佐藤さんと知り合った。入学以来、怪しい男に後をつけられているという佐藤さんのために、葉山君はストーカー撃退に奔走することになる。苦労性の高校生・葉山君の、山あり谷ありの学園探偵ライフ。爽快なフィナーレまで一気呵成に突き進む学園ミステリ、後編。
感想・レビュー・書評
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「市立高校シリーズ」学園ミステリ・シリーズ第二弾、後編。なぜ”後編”があるのか、続くのか、前編の段階ではよくわかっていなかった(汗)
伊神さんが卒業時にもなぞの消失事件を起こしたものの、無事に解決して。それぞれに進学、進級してそれでよいのかと思っていた。まさか後編の第九話につながってくるとは。
後編も八話でなんとなく完了って感じだったけど、葉山くんのもやもやは正しかったな。そして伊神家、翠ちゃんにとってもいい結果になったようで、よかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
'23年4月16日、Amazon audibleで、聴き終えました。〈卒業式編〉と合わせて一冊、と考えると…似鳥鶏さんの作品、確か三冊目。
正直、「訳あって冬に出る」は、イマイチと感じましたが…本作は、とても面白かったです。ちゃんとミステリー的な味付けもしっかりされていて、ラストに不覚(?)にも、ジーンときました(。ŏ﹏ŏ)
続けて、シリーズを聴いてみようかな…。 -
卒業式編の続き。葉山くんは進級し、新入生の佐藤さんと知り合い、ストーカーに狙われている佐藤さんを助ける事になる。
普通の日常の謎解きと思いきや、だんだんと凄い展開に。卒業式編で中途半端だった謎も全て理由が分かり、かなりすっきりした。一見、繋がりがなく思えて「?」だった話と話の間にある“断章”も、全部繋がっていて目から鱗だった。卒業式編に一つだけ異色な感じで入っていた話(庭園と猫とお姉さんの話)も繋がっていたのだ!その繋がり方が素晴らしかった。
このシリーズ、根から悪い人というものが出てこなくて良いな~。 -
個人的に、大傑作です。これはシリーズを読み通そう、と思った。
ここまでの作品の描写で読み逃していたのかもしれませんが、私は伊神さんのビジュアルを美青年だとの認識がなかったので、途中でイメージがややバグってしまいましたが。
この後編で、謎解きのパターンが生まれたようで、学校などで事件が発生→葉山くんや柳瀬さんが捜査→伊神さんに相談→現場に探偵登場!これがとても楽しい。
で、オチもとても良い。最終巻かよ。 -
葉山&伊神シリーズ第2弾の後編。伊神さん卒業しちゃってどうなるのかと思ったけど、普通に出てきてた。葉山くん、そんなにダメなこじゃないのに、完全に当て馬みたいな役割でちょっとかわいそう。あ、でも今回はけっこう活躍したかー。謎解きも満足で、この巻はとても面白かった。
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そんなにこみいってなくていいのかもと思うけれど、キャラクターのからみだけで十分面白い。