配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫) (創元推理文庫 M お 5-1 成風堂書店事件メモ)
- 東京創元社 (2009年3月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488487010
感想・レビュー・書評
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書店員が主人公の書店で起こるミステリー。書店に行きたくなります。
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年配者がコミックを買ったっていいじゃない。
その時の気分で買いたい本を買わせてよ。
店員がいちいち勝手に詮索していると思うと、嫌な気分。顧客のプライバシーに踏み込みすぎ。
書店の知識量は多くても、本への愛情がいまいち伝わってこなくて残念。
入院中のお母様への本の話は良かったけれど、あとはずっともやもやするばかりでした。 -
キャラクターの性格が私には合わなかった。
店員がそこまで踏み込んでいいのか?
ミステリー自体は面白かった。 -
舞台は、駅ビルに入っている成風堂という書店。そこで働く社員の杏子とアルバイトの多絵が、いろいろな謎を解いていくというストーリー。
こういう物語では大抵、日常で起きる小さな謎を登場人物が解明し、ラストは気持ちがほっこりあったかくなる…というようなものがほとんど。
でもこの作品は少し違っていて、小さな謎というかこれはもはや事件ですよね、というようなものも。お話は5つ入っていて、そのうち3つはあまり穏やかではない展開だった。
どれも謎ときが面白く、ひとつひとつのお話はしっかり決着がついて終わるのでスッキリする。意外なストーリーの流れにワクワクしながら読んだ。
ただ、主人公の杏子があまり好きになれなかったんだよねーー。
推理において活躍するのは、主人公の杏子ではなく、多絵の方。杏子は謎に困るとすぐに多絵を呼び、相談して謎ときに協力してもらう。まあそこはいいとして、その時のセリフがやや強引だし、何だか偉そう。仲良しだからこそなのかもしれないけれど、ちょっとイヤだなと思ってしまった。そもそも、仲良しの程度について特には書かれていなかった気がするし。
「は?」とか「はあ?」という返事もあまり好きになれなかった。
ほかにも、ある場面では、景品についての判断をその場で勝手に決めてしまっていて、店長に確認もしないで相手に伝えてしまっていいの?と不安になった。
あらすじには「しっかり者の杏子」と説明されていたけれど、読んでいてそういう印象は受けなかった。
面白かったから続編も読みたいという気持ちはあるものの、また杏子視点だよねと思うと二の足を踏んでしまうな。 -
気軽に読めて楽しいので、とても良い気分転換になります
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元書店員の著者が書かれているだけに、とてもリアルな本屋さんを舞台にした、残酷さのない日常のミステリーですが、トリックは予測できないキレかあって、楽しく読めます。
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駅ビル書店の店員が、客の買う本にまつわるちょっとした事件を解いていく、いわゆる日常の謎系ミステリ短編集。といっても、読者に十分なヒントが出されるわけじゃなく、あーそういうことか、と後でわかるので本格とは言い難い。最初の「パンダは囁く」とか題材は悪くないんだけど、探偵役の女子コンビがほんわか設定で、甘々人情フレーバーがちょっと僕には合わなかった。。書店の仕事がよくわかる点は、参考になるかも。ちなみに「パンダ」というのは、新潮文庫のYondaくんというキャラクタのことで、キャンペーン自体が1998年から2014年までだったから、これから読む人にはわからない高難度ヒント。そのキャンペーンすら知らなかったです。。。
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≪『書店の謎は書店員が解かなきゃ.』≫
自分も書店でバイトしていたから,「あぁこの感じなつかしいなぁ」と感じた.
もちろん謎なんて起こることなんてほとんどなかったけれど,それでも,あの空間には何かが起こるような気がしてた。
仕事として張り詰めながらも,本という虚実入り混じるものに囲まれた、おおらかさを感じていたのは間違いない.
この本を読んでいるときも,そんな空気を感じた. -
以前、「晩夏に捧ぐ」を読んで面白かったので、シリーズ1作目を読んでみた。
本屋に持ち込まれる色んな事件。いつも名推理で解決する大学生バイトの多絵が、ちょっと抜けたとこもあって憎めないキャラクター。本屋好きにはおすすめの作品。 -
驚くほど話を覚えてない自分にびっくり。久々の再読、本屋バイトを思い出して楽しめました(^_^)☆