- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488491116
作品紹介・あらすじ
調理師の実果は、念願の三ツ星レストランで働き始めた矢先にケガをして失業、恋人にも逃げられてしまう。不運が重なり思いがけなく時間ができた彼女は、あてもないまま瀬戸内の小島にふらり旅行することに。そこで待っていたのは、気まぐれで営業する風変わりな食堂。食堂を通じて様々な経験をしていくうちに、実果はすこしずつ自分の夢と向き合っていく。豊かな自然、美味しい料理、島の人との交流(ときどき猫)――元気と癒しを与えてくれる、夏休みのような小説。
感想・レビュー・書評
-
瀬戸内の美しい風景と猫。なんだかよくできた映画を1本観たような感じがします。主人公の立ち直りの物語でありますし、読み終わったあとなんだかすっきりした感じしました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
瀬戸内の小さな島で長い休みを過ごす実果。民宿の夫婦や小学生たち、謎の食堂オーナーと接し職と失恋の痛手から立ち直る。
ひしおのパスタ美味しそうだった。第二の故郷、自分を受け入れてくれるところがあると思うだけで支えになる。 -
読みやすく、前向きになれる本。
-
怪我、失業、失恋で傷心の女性が瀬戸内海の島でリハビリがてらのんびりすごすお話
恋人に逃げられて田舎に行く料理人の女性という設定は「食堂かたつむり」みたいだな
島は猫がたくさんいる観光地だけど、ほとんどの観光客は数時間の滞在で宿泊はしない
そんな中、田舎のおばあちゃん家に帰省したかのような民宿に1ヶ月滞在予定の実果
猫に導かれてお参りした神社の帰り、またまた怪我をしてしまった実果が偶然たどり着いたところは「気まぐれ食堂」という看板の建物
食堂と言いつつ中には誰もいないし、レジスターやその他お店らしきものはないところ
そこに訪れた三河にご飯をもらった事と、その御礼のために再び訪れた事をきっかけに出会った安藤と島の子供たち
「気まぐれ食堂」の謎とはいったい?な展開
こーゆーお話は手に職を持っている人が主人公だと展開がしやすいよね
一日レストランというアイデアもいいなぁ
そしてそこに訪れる島の人達の雰囲気もおおらかでね
いいなぁ、こんな生活してみたい
多分、僕だったら日がな一日ずーっと本を読んでそうな気がするけど(笑)
学生の時に調査で伊豆諸島に行ってたときはこんな雰囲気だった気がする
民宿のおっちゃんに島の展望台に連れて行ってもらったりとかね
でも、当時はそんなに島の中を見て回らなかったので、今思えば惜しいことをしたなぁ
ま、こんな仕事してるうちはもう二度とできないだろうけどね -
瀬戸内の島の宿になかば住み込むように長く泊まっている女の人のお話。料理が美味しそう。
2018/11/3