- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488565114
作品紹介・あらすじ
体力が戻らない弥助を心配した兎の妖怪・玉雪は、弥助に食べさせる雪を探すうちに、鈴白山に棲む冬の妖、細雪丸の子守歌を聞く、「玉雪の子守歌」。鈴白山をさまよう幼い姉妹の亡霊は子供を守る妖怪うぶめに出会う、「うぶめの夜」。初音姫の出産を前に、祝いの品を贈ろうと奔走する妖たち。津弓の、右京と左京の、王蜜の君の、そして弥助が考えた末に選んだ贈り物とは?「祝いの品」など全6編を収録。大人気妖怪シリーズ第9巻。
感想・レビュー・書評
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優しい話しがたくさんで嬉しい。久蔵と初音の子ども達の誕生秘話も良かった。
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ラストの前の小休止という感じ。主人公を入れ替えながらの連作短編という感じ。8巻までの影はありつつ、大きな波乱もなく全体としてのんびりした巻になってます。
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ある出来事をきっかけに妖怪の子を預かるようになった弥助。
養い親である千弥と共に長屋に住んでいます。
前作8巻では、千弥を恨む妖怪から狙われまくって命も危なかった弥助ですが、そんな危機もなんとか乗り越えての9巻です。
9巻は箸休め的な1冊で、6編の短編がおさめられています。
主人公・弥助よりも、そのまわりのキャラクターたちのお話がメインの、番外編的な短編集です。
登場キャラクターたちも増え、それぞれのつながりを今一度おさらいできる巻でもあり、おそらくまたハードな展開になる10巻に備え、心をほっかほかにあたためられるお話ばかりでした。
今回は著者のあとがきがないのが残念ですが、10巻の発売はもうすぐのようなので、楽しみです。
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このシリーズを読んでいると、我が青春時代のコバルト文庫を思い出します。
コバルト文庫ファンだった方には、ちょっと懐かしい感じのする「妖怪の子預かります」シリーズ、なかなかにオススメです。 -
やっぱり右京と左京はかわいい
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今回は本筋から離れて番外編。
でも、そこでそう繋げたか!って楽しかった。
最後に子供を産んだ初音姫。登場の頃とは全く別人格で、とても素敵な女性になってた。 -
千弥や久蔵の愛情いっぱいのお話し。
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弥助たちの周りの人々にスポットを当てた短編集。
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やっぱりとてもかわいいなぁ。
このシリーズは、いつも誰かが誰かを思いやる優しさや暖かさがとても伝わってくる。だからこそたまに切なくて、でも幸せな気持ちになる。(みんな親バカなのもとてもかわいい!)
優しいな。あたたかいな。みんな幸せでいてほしいな。
と、思いつつ次の最終巻に感じる不穏な気配にそわそわする…! -
中休み的な1冊。
最後の「祝いの品」を含めて、微笑ましい作品ばかりでほっとする。スピンオフ的にいろんな物語が読めたし。
妖って、なんであんなに親バカ揃いなんだかw
あ、久蔵は人間だけど輪をかけているか。
鈴白山の細雪丸。
いい子だね。
櫛の件は悲しい。でも、思いがけない友情が。ひどい目にはあったけど、災い転じて、ってことになるのかな。
この先に千弥と弥助に待っていること、辛いのは分かっているけど、進まずにはいられない。
先に行こう。